フィジー
青年スポーツ省と連携した人づくりを展開
フィジーでは、都市部、山村部を問わず定職を持たない青年が多くいたことが社会問題化しており、同国政府の青年スポーツ省では、その対策として若者が生きる力を身につけるための国立青年研修センターを設けています。
1990年、同センターの農業研修部門をより良いものにするために、オイスカに協力の要請があり、これに応える形で、同国でのオイスカの活動が始まりました。
ヴィチレブ島を主な舞台に、住民の手で持続可能な地域を作っていくための農業研修のほか、「子供の森」計画、そして同島沿岸部ではマングローブ植林やサンゴ礁保全プロジェクトを実施しています。
青年スポーツ省とは、厚い信頼関係を築いており、5年ごとに協約を更新しながら現在に至っています。また、現地では、研修生OBが組織するOFETA(OISCA Fiji Ex-Trainee Association) が、自助努力での活動能力を高める取り組みを進めています。
今後も、南太平洋の美しい海岸線を守る「海のふるさとづくり」を進めるため、こうした取り組みをOFETAが主体的に担えるよう、プロジェクト実施能力、自らの力による資金獲得能力向上を図っていきます。
- 人口
- 90万人(2020年10月IMF推計値)
- 一人当たりのGDP
- 4,797USドル(同)
- 森林率
- 62.4%(2020年FAO公表値)