農林業開発・青年研修プロジェクト

場所
ヴィチレブ島・シガトカ町
活動開始年
1990年1月
受入機関
青年スポーツ省

若者の生きる力を身につける研修を

 フィジーで問題化している定職を持たない青年への対策として青年スポーツ省では、こうした若者が生きる力を身につけるための国立青年研修センターを設けていましたが、1990年、同センターの農業研修部門をより良いものにするために、オイスカに協力の要請がありました。そしてこれに応える形で、同国での活動が始まりました。

 国立青年研修センターを舞台に、毎年同国の青年30名程度を対象に、半年間の農業技術研修、規律訓練を年に2回行っています。農業は、有機蔬菜栽培、養豚、養鶏、養蜂など多岐にわたります。また研修生には、オイスカが研修センター外で行う、「子供の森」計画やマングローブ植林などの社会貢献活動への参加も義務付け、村に帰っても社会に貢献できる人材を育てています。

近況・今後の方針

 これまで、500名以上の青年の研修を実施してきました。 将来的には、公益財団法人オイスカの支援に頼らず、現地政府並びに、オイスカの研修生OBたちが自助努力でセンターを運営できるようになることを目標に、2004年7月から2007年6月までは、JICAとの共同委託事業(草の根技術協力事業)により、自立力強化を行いました。そして2007年7月からは郵便貯金・簡易生命保険管理機構の助成を得るなどして、より一層の研修能力強化を図っています。