広報室倉本です。
本日は、月刊OISCA12月号のオイスカ便りのコーナーから、北海道支部の内モンゴルツアーのレポートをご紹介します。本誌6ページにも掲載されていますが、誌面の文字数・レイアウトの関係で載せきれなかった部分が多く、私個人としてもどうしてもご紹介したい!ということで、こちらの方で全文公開させていただくことになりました。
緑地帯に海苔が生息するって一体どういうことなのだろう……バクテリアなのに海苔なの……?とても気になるので、今度調べてみることにします。
以下、本文です。
果てしなく厳しい環境が(モンゴル国のゴビ砂漠へと)続く場所、ここは中国内蒙古自治区(阿拉善盟)にある広大な三つの砂漠(騰格里沙漠、巴丹吉林沙漠、烏蘭布和沙漠)が連なる乾燥地域で、オイスカが進める海外開発協力「砂漠化防止プロジェクト」の最前線です。北海道支部は、去る8月30日から8日間(内モンゴルは5日間)の日程で7名が参加した研修ツアーを実施しました。(実際は、胆振東部地震の新千歳空港閉鎖で、上海で2日間足止めされ10日間のツアーとなりました)
この研修ツアーでは、オイスカが取り組む砂漠化防止の開発協力現場を見聞して自己研鑽を促し、開発協力の理解者・協力者を増やしていくことを目的として実施しました。
ツアーの中で感動した見聞を紹介いたします。騰格里砂漠と程近い(車で2時間)距離にある山々の裾野に広がる小さな緑地帯に立ってみると、そこには植物の生育環境を整える「かわ海苔(シアノバクテリア)」が生息しておりました。富樫智所長(オイスカ阿拉善沙漠生態研究研修センター/農学博士)からは、このバクテリアを培養して砂漠に散布することで砂漠化防止(緑化)に役立てられる可能性が極めて高いとの説明がありました。21世紀の環境問題、人口や食料問題を解決していくためには、「アジア地域の砂漠を緑に蘇らせていくことが重要」と感じ入るほど、数多くの貴重な見聞や体験が出来たツアーとなりました。来年度も継続して本研修ツアーを企画するなど、様々な形態で砂漠化防止(富樫智所長)への協力促進と理解者・支援者を増やしたいと思っております。
(北海道支部 事務局長 安達寿夫)