こんにちは、啓発普及部の中山です。
気づけばもう7月のもう終わりに近づいています。
7月上旬には富士山も山開きが行われました。5月から富士山に行き、山梨県側の2~3合目で活動してきた私たちにとっては、この「山開き」がピンときませんでした。これから富士山一帯で観光客が増えていくのでしょうね。先日、河口湖駅へ行った時には、外国人観光客で駅はにぎわっていました。
富士山で活動している中で鹿の被害が問題になっています。適正とされる頭数の約10倍の鹿が生息しており、植えた苗木を食べてしまうということが……。今までは、鹿はかわいい生き物という印象が強く、全くといって鹿=被害という考えがありませんでした。実際、山の活動をしていると鹿の被害は大きく、鹿が悪いものという気持ちが徐々に芽生えてきました。
しかし、富士山に果たして鹿は存在するのか。被害はわかるのですが、姿が見えない。そもそも鹿はどちらかといえば夜行性なのでなかなか見ることができないんです。
そんな鹿を奇跡的に1日に2回も見ることができました。活動地に向かう道中と富士山から帰る時。しかも、1回は車の前を鹿が横切ったのです。これはもう感動せずにはいられません。
そして、またしても奇跡が!
結構近い距離で鹿が木の間からこちらを見ている。木漏れ日が鹿にあたり、鹿に後光がさしたかのような、もう映画の一幕のようで。通常、鹿はすぐに逃げてしまうため、ずっと同じ場所にいて、しかもこちらをじっと見ることは激レアものです。鹿にスポットライトが当たっているといってもいいほどに鹿がきれいに見えました!
これには車内も大盛り上がり!!思わず「かわいい」なんてことも口にしてしまうほどに。鹿は憎い!でも、やっぱりかわいい。そんな気持ちが出てしまいます。「富士山の森づくり」活動を考えると、鹿の被害は深刻な問題ですが、こうして山の中で出会うとまた別の感情がでてしまうのは、またプロジェクトに気持ちが入り込んでいないせいでしょうか。
鹿は憎いものでしょうか。それともかわいい生き物でしょうか。
みなさんは、どう思いますか?
※鹿以外の動物では、この間初めてタヌキを見ました!まん丸としたタヌキが一生懸命走って逃げていました。この姿はかわいくて、こんなにコロコロと丸くなって、何を食べたんだろうと思ってしまいました。富士山にはよほどおいしいものがあるんでしょうね。