海外事業部の中川です。
今回は、日本の外務省のNGO連携無償資金協力を得て進められている「ネグロスシルク事業を基盤とする養蚕普及全国展開支援事業」の活動の一つとして、台風前に開催されたセミナーについてご紹介したいと思います。
最終年度となる今年は、コロナウイルス感染状況をみながらオンラインと対面形式でセミナーを開催しました。特に昨年12月10~14 日には、2年ぶりとなる対面形式でのセミナーを実施し、隣島であるパナイ島から7名が参加しました。セミナーではセンターの養蚕普及員による桑の苗木づくりや、蚕が繭になるまでの管理方法の指導を実施。 また、ネグロス島内のイリハン地域やカラトラバ地域を訪問し、モデルとなる養蚕農家を見学、ディスカッションの機会を持ちました。ここではセミナー参加者からのフィードバックをいくつかご紹介したいと思います。
~参加者の声~
「桑の品種や正しい植え方、剪定方法について学んだ」
「良質な繭をつくるための蚕の管理の仕方や蚕室(蚕が成長する部屋)の清掃・消毒の重要性について学んだ」
「養蚕プロジェクトは、家族で行える環境にも優しい事業であると思う」
「副収入として生計向上に繋がると思うので積極的に行いたい」
「対面での実施により、より多くの事を学ぶことが出来たと思う。このような機会を作って下さった日本の外務省、オイスカ、また様々なことを教えてくれた養蚕普及員のスタッフに感謝したい」
バゴ研修センターでは、3月までの活動期間に台風の被害を受けた養蚕施設などの修復を行い、再度対面での養蚕セミナーの実施を予定しております。引き続き地域に根ざした活動を行っていきますので、台風被害に対する冬募金の方もご協力頂けますと幸いです。これからもよろしくお願いします。