2021年3月11日

震災から10年。国際協力NGOの一員として思うこと

  • 本部スタッフ
  • 本部・広報室の林です。
    3.11を前に、東日本大震災に関するさまざまな報道がなされています。
    被災された方々の、どうすることもできない悲しみや言葉にできない思い、
    あるいはそれでも前に進んでいこうとする強さ。そうしたものに触れ、
    自分に何ができるのかを考える時間は、この3.11前後に毎年やってきます。

    10年の節目であらためて思うのは、あの震災の年、
    日本は世界中からの大きな支援を受けた被援助国になったということ。

    オイスカが活動している国々からも現地の拠点を通じて
    たくさんの支援が届けられました。

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    フィリピンで募金活動をしてくださったみなさん

     

    震災から2ヵ月後、インドネシアに出張する機会があり、
    「被災地への支援をありがとう」をできるだけ多くの方に伝えたいと
    思っていました。お礼を伝えた人の中には「サマサマ(お互いさまだよ)」と
    言って強く手を握ってくれた方もいました。

    東日本大震災復興支援活動である「海岸林再生プロジェクト」に
    関わっている中で、現地に何度も足を運ぶ中でよく耳にするのが「風化」という言葉。

    東日本大震災のことがこの3.11前後にしか報道されないと「風化」してしまいます。
    そして、私の中でも、海外の皆さんへの「あの時」の感謝の気持ちが
    風化しているのかもしれないと、ふと、先日思いました。

    私たちが活動している宮城県名取市には、震災直後、メキシコ、
    フランス、モンゴル、南アフリカ共和国、台湾からの救助チームが
    入って活動したことを外務省のホームページで知りました。

    わかる!国際情勢 世界が日本に差し伸べた支援の手
    ~東日本大震災での各国・地域支援チームの活躍

    10年の節目を迎えた今年は、海外からの支援にも
    あらためて感謝の気持ちを伝えていく1年にしたいと感じています。

    そして今日のこのタイミングで「海岸林再生プロジェクト」への
    ご寄附をお寄せくださった多くの皆さまに心からお礼申し上げます。

    3.11は、追悼の日であると同時に私にとっては感謝の日でもあるのです。

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