2021年10月1日

雨とスズメと日没と

  • 本部スタッフ
  • 本部総務部の高橋です。
    今日から10月。東京は朝から雨が降っています。

    よく、決断をして迷いがなくなると物事が良い方向に動き出すといいますが、先日私が地元でやっている畑で、もちキビの収穫をしているときに、それを実感した出来事がありました。

    今年の9月は雨が多く、雑穀の収穫は 雨の合間に風が吹いて雑穀が乾いたタイミングでさっと済ませるという状況でした。

    明け方に雨が止み、午後から収穫できそうだったので「雨よ止め、風よ吹けー」と呪文を唱えながら畑に向かいました。

    畑に着くと、熟した実を食べようとスズメがもちキビに群がっています。

    収穫の時期を迎えたというのに、明日の朝からまたしばらく雨の予報。その間に実が熟しすぎて落ちてしまう、その前にスズメが半分以上食べてしまうかも・・・。

    6月畑に移植したもちキビの苗。
    6月畑に移植したもちキビの苗。
    7月。今年は日照時間が長かったので、去年よりも早く出穂しました。
    7月。今年は日照時間が長かったので、去年よりも早く出穂しました。
    収穫まであと少しの高キビ。2m以上に成長するものも。
    収穫まであと少しの高キビ。2m以上に成長するものも。

    午後3時前に雑穀が乾いたのを見計らって、日没までには、まぁ何とか終わるだろうと、甘い見込みで収穫を開始しました。

    しかし、180㎝ほどに成長したもちキビが目の前に覆いかぶさってくる、穂と穂が絡みつく、さらに、ひとつひとつ実の熟し具合を見て選別しながら鎌で刈っていくと状態で作業がはかどりません。

    お米の稲刈りのように、収穫の時期を迎えたものを一斉にどんどん刈れるのならばあっという間に終わるのに。

    一列終った時点で4時過ぎ。あと6列、日没は6時頃、もう無理かも。

    「何としても今日全部収穫しなければ、これまでの苦労が水のアワになってしまう」

    「よし、全部刈るぞ!」と強く決めたとたんに、目の前がぱっと開けて、刈り取って良い状態の穂だけが目の前に現れてきて、モーゼの「海割り」ってこんな感じなのかなーと思った出来事でした。

    その後、刈り取りのスピードはアップしましたが、物凄い焦燥感の中、作業が全部終わったのは7時過ぎでした。すっかり日も沈みあたりは真っ暗。大変でしたが、なんとも充実した一日でした。

    (続きもあります。お楽しみに!)

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