本部・広報室の林です。
西日本研修センターレポートの最終回です。
センター滞在中、研修生が地元の小学校で交流をするというので 一緒におじゃまし、その様子を見学させていただきました。 子どもたちはこれから外国のことをいろいろ調べていくそうですが、 その前段階として研修生からお国のお話を聞いてみよう! ということで迎えた当日。
トップバッターはフィジーのシシリアさん。出掛ける前から自分の日本語が子どもたちにちゃんと伝わるか心配をしていました。辞書を片手に、伝えたいことが上手に日本語で説明できるよう予習をしていました。
ミャンマーのミョーさんの発表には私も考えさせられました。まず説明したのが国旗のこと。 「これはミャンマーの国旗です。新しい国旗です。4年前からこの新しい国旗になりました」 国旗の変更は知っていたが、そのことをミャンマー人から説明される機会はこれまでありませんでした。
もし日本の国旗が今日から違うものになりますよ、と言われて私は納得できるだろうか?国旗が変わってしまうってどういうことなんだろう、そもそも国旗って何だろう、国家って何だろう・・・・・・ミョーさんのおかげでいろんなことを考える機会となりました。子どもたちはどんなふうに感じたのかなぁ・・・?
モンゴルのオットコホさんは、モンゴルが身近に感じられるよう子どもたちにもなじみのある相撲の話をしてくれました。子どもたちの関心を引くのが上手!
そして馬頭琴の話題になると、子どもたちから「スーホの白い馬だ!」との声が上がりました。私も子どもの頃、『スーホの白い馬』を読みました。国語の教科書にも載っていたかもしれない。今でも子どもたちは『スーホの白い馬』を読んでいるのですね。ここでも子どもたちの関心を引いたオットコホさん。本当に上手。
私もモンゴルには行ったことがありませんが、相撲と馬頭琴の話題で急に身近な国のように感じられました。
研修生が自分の国のことを紹介し終えると、子どもたちはグループの中に一人研修生を招き入れ、日本の遊びを教えてくれました。
教室の前に座っている研修生を迎えに来た子どもたち。「ねぇねぇ、誰にする??」と相談しているのでしょうか。緊張しながら外国のお兄さん、お姉さんに声をかけている子どもたちのドキドキが伝わってきました。
でもそんな緊張もすぐにほぐれ(たぶん研修生たちも緊張していたと思います。こういう機会が多く、慣れているとはいえ、「日本語、通じるかなぁ」とみんな不安に感じていることでしょう)、折り紙やあやとり、かるたやけん玉などでそれぞれ盛り上がっていました。
子どもたちにとっても学びの多い、そして研修生にとっても 貴重な勉強の機会となった学習の時間だったと思います。
このような交流がこれからも続いていくといいなぁ、そして 私もこのような場に数多く足を運べたら……そんな感想を抱いた一日でした。