広報室の林です。
(先週に続き、このパターン……)
この写真、何だと思いますか?
スーパーのビニール袋に何やら入っています。
袋を広げると……。
はい、見ての通り、たくさんの1円玉。
重量にして2.6㎏あるそうです。
実は愛知県田原市で養豚を学ぶ技能実習生が
3年間の実習を終えようとするこのタイミングで
お世話になったオイスカ中部日本研修センターの職員に
「オイスカのために使ってほしい」と手渡したという1円玉募金。
3年間コツコツ貯めたもののようです。
この出来事を教えてくれた担当職員Aの報告は下記の通り。
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スーパーのレジ袋に入れられた状態で届けられた1円玉のかたまり。
無造作な感じはかつての国民的ドラマ「北の国から」の名シーンを思い出させます。
五郎さん(田中邦衛さん)の息子、純が上京するシーン。
東京へ向かうトラックに乗せてもらった純は、運転手から封筒を手渡されます。
封筒の中には泥がついた1万円札が2枚。五郎さんが日雇いの肉体労働で得たお金を
息子の交通費として運転手に渡してくれていたものだったのですが、
運転手は「おれは受け取れない。お前が持っていけ。」と純に渡し、
そのお札の様子から父の思いを知った純は涙が止まらない・・。
そんなシーンだったと思います。
状況は違いますが、彼がくれた1円玉募金からも
込められた気持ちが感じられ、目頭が熱くなりました。
労働の対価を人のために使う、というのは尊いことですね。
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外国人人材の受け入れをめぐるさまざまな報道の中には
技能実習制度を批判的に見るものも多い中、
オイスカの現場では本当に親身になって実習生のめんどうを
見てくださる受け入れ先の方、
真剣に学ぼうと取り組む実習生がたくさんいて、
そんな姿をしっかり発信していかなければいけないなぁと思っています。