本部・広報室の林です。
4日に静岡県にあるオイスカの関連組織、“月光天文台”に行ってきました。
ことは、四国の人気ブロガーIがお伝えしましたし、
私自身は編集を担当している月刊「OISCA」でも紹介記事を作ったのですが、
実際に行ってみると、写真で見るのとは違う新鮮な驚きがいろいろありました。
先日、多くの方が目にした月食の写真など、最新情報も紹介されていました。
私が何より気になったのは、土星探査機カッシーニが撮影したという写真。
土星の輪が美しく映っていました。輪の正体は氷ですが、
なぜこんなに立派な輪になっているのかまだ解明されていないのだと説明されました
(スタッフの皆さんは、常に新しい情報をキャッチしつつ、
分かりやすく伝える努力をしている。その姿にも感動!)。
実は、天文に関して知識が乏しいどころか、どう捉えていいのかすらも
わからないぐらい、その分野に親しみを感じてこなかったため、
恥ずかしながら、カッシーニと聞いても探査機の名前であることすら分かりませんでした。
カッシーニが地球に送信してきた写真の枚数、送信にかかる時間など
細かい質問にもすべて答えていただきました。
そして、ミッションを終えたカッシーニが土星に突入して消滅したと聞き、
なんだかものすごく切ない気持ちになりました。
映画にもなった「はやぶさ」もそうですが、ミッションを与えられ、
宇宙に飛び立っていく探査機を、もはや機械ではなく“人”として
見てしまうものなのですね、私たちは。
未知の世界に、人間の代わりに一人で向かってくれる存在だからでしょうか。
天文台の役割は、難しい天文学の知識を与える場ではなく、
多くの人を天文の世界にいざなう入り口なのだと聞き、納得。
天体そのものに興味を持つ人もいれば、星座に関心を示す人もいるかもしれません。
私は、宇宙の謎を解明するために働いてくれた(ている)惑星探査機に親しみを感じ、
彼らのおかげで人間が得たものにはどのようなものがあるのかという視点で、
いろんな惑星のことを知りたくなりました。
加えて月光天文台が素晴らしいのはそのロケーション。
富士山が目の前に広がっているのです!
雄大な姿を間近で眺めていると、なんだか気持ちが大きくなってきます。
宇宙にまで広がるほどではありませんが、東京の小さな空の下では得られない開放感。
車でないとたどり着くのが難しい場所にありますが、その分、満足も大きいはず。
皆さんもぜひお出かけください!
月光天文台
http://www.gekkou.or.jp/