オイスカ西日本研修センターの安東幸太郎です。
スタッフブログは7年半ぶりに書きます。
以前は東京本部に異動したばかりの時で、内容は自己紹介でした。
現在は西日本支部所属で会員管理を行うほか、
佐賀、朝倉、宮崎、鹿児島の各推進協議会を担当しています。
九州では2016年に熊本地震、2017年に九州北部豪雨に見舞われ、
それぞれボランティアに出掛けています。
ボランティアの目的として、困っている人を助けたり、
オイスカの掲げている世界平和もありますが、
研修生の国が災害で被害があった際、
自分たちで何ができるか?何をすべきか?を考えて
行動する研修の一環として捉えています。
熊本もボランティアセンター自体は閉じられましたが、
直接窓口になってくださっている方にお願いして
農地や畔の草刈り、農業のお手伝いなど
継続的にボランティアに出掛けています。
福岡県朝倉市や東峰村でも、当初は民家の泥出し作業から始まり、
収穫などの農業のお手伝いをして、
今では九州電力さんと仮設住宅への炊き出しと
形を変えてボランティアを継続しています。
8月27日(火)に長崎県や佐賀県を襲った豪雨につきまして、
床上浸水や車が少し水に浸かった会員さんはいらっしゃいましたが、
全体的に大きな被害はありませんでした。
ですが、佐賀市大和町にあります保育園では、
園児が田植えをした田んぼが一部土砂に埋もれていました。
園長先生がオイスカの会員になってくださり、
20年以上続く佐賀推協の「佐賀ラブグリーンの翼」という
海外派遣に毎年先生が1名参加してくださっています。
そして、園にある田んぼは園児と研修生が一緒に田植えをして、
稲刈り、おにぎりづくり、年末の餅つきと
何度も交流に関わる大切な田んぼでもあります。
9月2日(月)に被害状況の確認に出掛け、
9月5日(木)に土砂の撤去作業を園の先生方と一緒に行いました。
土嚢袋1,200袋分の土砂を園の先生方10名ほどと研修生などで行いました。
また、崩れた箇所も戻す作業も行いました。
(私は別の仕事のため行っていません)
さらに、9月4日(水)と6日(金)には武雄市役所北方支所に
開設されているボランティアセンターに出掛け、
スタッフ&研修生が交代でボランティアをしました。
ボランティアセンターには多くの方が並び、
被害に見舞われた方とのマッチングを経て、作業現場に向かいます。
受付を待つ間、研修生に声を掛けてくださるボランティアや
ボランティアセンター、行政やマスコミの方々など多くいらっしゃいました。
声を掛けた時点では興味本位かもしれませんが、
オイスカの活動や研修内容を聞いて、「海外からの心強い助っ人」と
感じてくださればありがたいです。
4日は築100年以上の床屋さん、
6日は小さな街の診療所でそれぞれ作業をしました。
床板を外し、縁の下に溜まった土砂を撤去して、
床板はきれいに洗って乾かします。
泥を撤去した縁の下には虫の発生を防ぐために石灰が撒かれました。
その他、乾いた泥が付着した床や家財道具などもきれいに拭きとり、
15時の作業終了まで目いっぱい行いました。
作業を行った先の方から
「被害には遭いたくないが、研修生とはまた会いたいです」
とおっしゃっていただいたのが印象的でした。
武雄市に限らず、他の地域でもボランティアが行われています。
いつまでボランティアセンターが開設されているかはわかりませんが、
今後も行ける限り現地に足を運びたいと思います。