2021年8月19日

中部日本研修センター出張~私も先生のようになりたい

  • 本部スタッフ
  • 本部・啓発普及部のグラゼンです。
    1ヶ月以上離れていた本部に先週戻りました。
    海外からの資金獲得関連やフィリピン・ヌエバビスカヤ植林プロジェクトの調整等の本部の仕事にまた戻ってきました。
    今回は、地方に行かせてもらって、とても勉強になりました。会う人みなさんがいい人ばかりで、自分は恵まれています。

    かつて自分が研修していたオイスカ中部日本研修センターに1週間滞在した際、酒向先生と再会し、主に先生を中心にブログを書こうと決めました。
    酒向先生は、20年以上オイスカ中部日本研修センターでボランティア活動をされ、オイスカを支えてくださっています。

    20年以上もオイスカの会員であり、ボランティアとして支えてくださっている酒向先生。
    20年以上もオイスカの会員であり、ボランティアとして支えてくださっている酒向先生。
    無題
    研修生が少ないため、ボランティアの方々が野菜の出荷準備、出荷、農場の管理等をお手伝いくださっています。

     

    私が2007年に研修生としてセンターに滞在していたとき、酒向先生はほぼ毎日ボランティアとして農場に来ていらっしゃいました。その時、なぜ先生が私たちと一緒に働き、農業関連のすべての仕事をすることに決めたのか、不思議に思いました。私の国、フィリピンでは、灼熱の太陽の下で、先生と同じ年齢の人々は屋内にとどまり、ただリラックスしてテレビを見ているだけです。
    目的意識を持っていることは、フィリピン人より日本人の平均余命が高い理由の一つかも知れません。

    私が年を取ったら、先生のようになりたいと感じる理由がたくさんありますが、その中のいくつか共有します。

    1.ボランティア精神
    酒向先生は校長先生をされていましたが、引退した後、オイスカでボランティアをすることを選び、社会の発展に積極的に貢献しています。高齢者を社会が支えるという考え方があると思いますが、先生は全くその逆なのです。

    2.量より質を好む
    先生は私がセンターにいた当時、(約15年前)に運転していたのと同じ車を運転しています。先生によると、質のいいものを購入して大事に使うと長持ちしてエコだそうです。

    3.労働倫理
    暑くても、周囲に誰もいなくても、手を抜くことなく作業を進めています。人の目がなくてもいつも正しいことをしています。

    4.寛大さ
    強く印象に残ったのが、先生は受けるより与えることをよしとしているのではないかということ。ご自身の畑で取れた枝豆とトウモロコシをセンターに持ってきてくださったり、道端で販売しているブドウをセンターのスタッフや研修生たちのために買ってくださったり。私と同じフィリピン人のスタッフ(研修担当)レニさんに聞いたら、いつものことだそうです。

    今年はコロナ禍により、研修生が入国できませんでした。この状況が良くなり、新しい研修生がセンターに来ることができるように願っています。研修生の存在はセンターをより生き生きとさせ、酒向先生の毎日のボランティアも楽しいものにさせると思います。
    酒向先生、ありがとうございました!!

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