本部・広報室の林です。
いつまでも続くインドのお話。来年までは続きませんので今しばらくお付き合いください。
デリーから同行者Hと南インドのケララ州へ移動したのは12月1日、日曜日。 日本でいうと秋ぐらいの暑くも寒くもなく過ごしやすい気候のデリーから夏の気候のケララへ移動し、 めったにお酒を欲しない同行者Hがめずらしく「ビールを飲もう!」と言い出した。
彼が言い出すまでもなく、私は飲む気満々だったのだが、ホテルにはないという。 街に繰り出し、探してもお酒を売っているところはない。 もともと、イスラム教徒の多い地域でもあり、日本のようにスーパーやコンビニで簡単に買えるわけではないのだと 15年ほど前、この街に住んでいた同行者Hから説明された。
ただ、ホテルでも「ない」とはどういうことかとフロントで聞いてみたら 「今日は1日だから」との説明。
南インド事務所のスタッフに聞いてみた。 「1日って特別な日?」「何も特別なことはないよ」とのこと。 「でも1日だからお酒売らないって言われた」 「あ~。1日は給料日だから。 みんながお酒にお金使いすぎないように1日はお酒売らないことになってるんだよ」 納得の理由がそこにはあったのだった!
デリーに戻った日、ホテルには「IT’S A DRY DAY」の看板がレストラン前に掲げられていた。 1日じゃなくても、こういう日がちょくちょくあるらしい。
スパイシーな食べ物も、紙のないトイレも、あのなんともゆったりと流れる時間もさほど気にならない私が 「インドには住めない」・・・そう思った唯一の理由がこのDRY DAYの存在なのです!