フィジー駐在員の菅原弘誠です。
コーラルコーストにあるNavola村では、サンゴ礁の保全活動とマングローブ植林を実施しています。
先日も、村に迫りつつある海岸浸食を抑えるべく、村からの更なる要請でマングローブ植林を実施してきました。
この村のチーフは、環境への取り組みに積極的で、「もっともっとマングローブを植えたい」 と言っています。
ただ、彼自身の意気込みはあるものの、活動を実施する時に なかなか多くの村人が参加してくれない、という課題がありました。 そのため、チーフとコーディネーターを通して、村のミーティングで 村人の参加を強く呼びかけてもらい、村人が参加しやすいタイミングで活動をしよう、 それは火曜日の朝8時に開始することだ、となりました。
そうするとスタッフのセンター出発は朝の6時に・・・。 センター近くの苗床から苗木を積み込んで、村に向かいました。 調整の甲斐もあり、この日は25名近くの女性を含めた参加者が植林に参加してくれました。
この村では、2012年と13年にも植林を実施しています。 それらのマングローブが成長を見せているのですが、その多くに漂流物が絡まっているなどして、 放置しておくと枯れてしまうことが危惧されます。そのため、みんなが植林をしている間に 僕は一人でその絡みついている漂流物を取り除く作業をしていました。
ところが、ほとんどのマングローブに絡まっているため、作業には時間がかかります。
これは大変だ、と思っていると、植林を終えた人の中で、僕のやっている様子を見て、 何も言わずにその作業に加わってくれる人が出てきたのです。 一人、二人と増えてきて、多くの人が協力してくれ、あっという間に作業を終えることができました。
最初は一人、二人、そして次第に多くの人が、 マングローブを植えるだけでなく、その後の管理にも動いてくれました これまでは村のチーフと一部の人のやる気で動いていた活動が、 少しずつコミュニティに広がっていくこと、そして彼らが主体的に動いてくれる様子が 見えてきました。
この変化を継続し、拡大していくべく、 これからも彼らと同じ目線で取り組んでいければと思います。 ビナカ!