本部・啓発普及部の萬代です。
11月8日、大型台風がフィリピンを直撃し、甚大な被害をもたらしました。
偶然出張で滞在していたネグロス島でその台風に遭遇しました。
ネグロス島では島北部のサガイ市で被害が大きく、特に沖合のモロカボオック島では民家1,000戸の80%が損壊したとの報告がありました。
滞在先のバゴ市は島の南西部に位置しており、北部ほどの被害はなかったとはいえ、これまで経験したことのない激しい雨風でした。
バゴ研修センターでは、大木の枝が折れたりバナナの木が倒れる程度の被害で、停電も起きましたが一昼夜ほど不自由をする程度で済みました。
避難所としてセンターの施設を利用していた周辺住民も、翌日には自宅に戻っていきました。 また、隣のパナイ島では、オイスカで築きあげた1,000haのアホイ植林プロジェクトが9割以上の被害を受けたとの報告を現地の担当者から受けました。
帰国前日、地元アホイ町で先頭に立ってプロジェクトを推進してきたジェット・ロハス元町長から電話で状況を聞きましたが、相当なショックを受けている様子でした。
ネグロス島の西ネグロス州を中心に展開している養蚕プロジェクトについては、 台風の翌日、各地の養蚕農家を見て回りました。 農家の被害は特に見られなかったものの、山間地では2~3ヵ所で土砂崩れが 起きていましたので、島全体では多くの場所で同様の土砂崩れが起きているものと予想されます。
これから長くかかる支援活動に、ぜひご協力をお願いします。 →http://www.oisca.org/news/?p=5603