2021年11月17日

デルフィン・テソロさん

  • 本部スタッフ
  • 海外事業部の長です。

    10月6日に行われた60周年記念シンポジウム「Be the Solution」の冒頭でスピーチをさせていただきました。

    スピーチの中で、オイスカの人たちの活動の進め方について、以下のような説明をしました。
    オイスカのスタッフは多くの人々が確かにこうした活動をしています。でもこの表現に行きつくにあたって、特にイメージした人がいます。その人はデルフィン・テソロさんです。シンポジウムの発言をもう一度記します。デルフィンさんの姿をイメージして読んでみてください。

    『オイスカは社会課題に対して、「ハンターイ、ハンターイ」といった デモを行うわけではなく、静かにそして一つ一つ状況を変えるための、現場での努力をひたすら続けていく方法をとっています。 そしていつの間にか、周りの多くの人々や組織が応援するようになる。 批判し訴えていくのではなく、自分自身がより良い方向へと変わる努力をしていくことで他に影響を与えていく、言い換えれば、周りとの調和を創り出し、その輪を広げ、徐々にですが確実に世の中に変革をもたらしていく というやり方です。』

    デルフィンさんは、フィリピンのアブラ研修センター所長を長年務めていますが、私はかつてJTI(Japan Tobacco International)がアフリカ各地で行っていた環境保全プロジェクトの第3者評価事業を受注した際、デルフィンさんに同行をお願いしました。アフリカは乾燥した大地ですが、アブラ州はルソン島の北の方に位置しており、フィリピンの中では乾季が長いため、デルフィンさんは乾燥下での環境保全活動の経験値が高いからです。そして、なにより彼は、住民から話を聞きだすのがとても上手で、直ぐに仲良くなり本音の話をいくつも引き出してくれたので大変助かりました。一方、通常の業務にあたっては非常に厳しくも愛があり、アブラ州で着実に地盤を築き、現在では、州知事から一般の農民に至るまで広く愛され、頼りにされる存在となっています。
    これぞ「オイスカマン」と尊敬に値する方です。

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