2021年8月31日

オイスカマンの経験を次世代へ ~荏原駐在員によるローテク講座の続き~

  • 四国センタースタッフ
  • 国内スタッフ
  • 四国から大垣です。ここ一週間は養鶏を担当していました。鶏の生態はおもしろいですね。動物の中でも鳥が一番好きなので、鶏舎で過ごす時間は癒しでした。

    さて、前回に引き続き、現在四国研修センターで生活を共にしている荏原さん(パプアニューギニア駐在代表)が海外現場で使えるローテクノロジー連続講座を開催してくださりました。

    第二弾では大洋州で実践できるバナナ園養鶏、取り木の方法、続く第三弾ではどんな作物でも良く生育する万能畝の立て方、揚水ポンプを使った省エネ灌漑方法、木材と竹の伐採方法、植林時のマーキング方法などについて教えて下さりました。

    講座はいつも大盛り上がり。2時間たっぷり数々のローテクを学ぶことができました
    講座はいつも大盛り上がり。2時間たっぷり数々のローテクを学ぶことができました

    上記の技術は海外現場の限られた資材で応用できるので、とても役に立ちそうです!林業の知識(伐採、植林時のマーキング等)に関しても、植林で大きな実績を上げているオイスカの海外駐在員の業務を想定するならば、必須の知識だと思います。

    座学だけでなくもちろん実践も!梅の木を使って取り木のやり方を教えていただきました。
    座学だけでなくもちろん実践も!梅の木を使って取り木のやり方を教えていただきました。農業の基本かもしれませんが、農業素人の私にとっては、素晴らしい勉強の機会です。

    連続講座で取り上げられているいわゆるローテクは荏原さんが40年近くに及ぶ海外経験を通じて、開発団に参加された篤農家や技術者から教わった技術です。当時の開発団員の様子や「パラオにいたときは~」「ソロモン諸島に一度出張した時に見たポンプは~」と海外現場を回想しながらお話されるので、毎回臨場感たっぷりです。

    ミニ模型を使って土砂崩れを丸太で防ぐ技術を解説してくださっている様子。ラバウルでは、当時の開発団員がこの技法を使って山の斜面を修復し、30年経った現在でも土砂崩れが防がれているそうです。
    ミニ模型を使って土砂崩れを丸太で防ぐ技術を解説してくださっている様子。ラバウルでは、当時の開発団員がこの技法を使って山の斜面を修復し、30年経った現在でも土砂崩れが防がれているそうです。

    本来ならば、荏原さんはパプアニューギニアのラバウルエコテック研修センターにおられるところでしたが、コロナ過の影響もあり日本滞在を余儀なくされた結果、若手オイスカ職員としては滅多に得られない貴重な時間を過ごすことができています。

    今回、せっかく学ぶことができたローテクの数々、いつか海外の現場に行った際には是非とも実践してみたいです。

    惜しみなく後輩に技術を伝承しよう!という大先輩の心意気に感謝です!!

    この投稿へのトラックバック:

    アーカイブ