本部・広報室の林です。
6月4日から12日までインドに出張してきました。
今回の出張目的や現地での活動はもちろん、
見聞きしたこと、感じたことなど皆さんにご報告いたします。
以前の出張の後も「不思議の国」インドでのあれこれを
ブログで紹介しましたが(http://green-dog-27e12aae57c2c703.znlc.jp/blog/?p=5782)
ホントこの国の不思議は尽きることがありません。
まずはターバンのお話から。
教えてくれたのは滞在中ガイドを務めてくれたシンさん。毎日違う色のターバンをキレイに巻いている彼に、ある方が「帽子の色に何か意味はありますか?」と質問するとこう説明してくれました。
「これは帽子ではなくターバンです。シーク教徒は産まれてから髪の毛を切らず、ひげを剃らず、ターバンを巻いてその中に入れています。多くの日本人はインド人=ターバンを巻いているというイメージを持っていますが、実際には人口の2%ほどしかいません。といってもインドの人口は多いですから3千万人ぐらいでしょうか」
腰のあたりまであるという長い髪を5mほどの布で毎日巻くのだそう。
ある日、街なかをバスで移動中に無料で飲み物を配布している一団がいました。シンさんの説明によるとかつてシーク教の指導者が火あぶりのような拷問を受け、亡くなる際に弟子たちに「悲しんだり憎んだりするのではなく、暑さで苦しむ人たちに冷たいものを与えなさい」と伝えたことから、その命日の前後にはシーク教の人たちが冷たい飲み物を無料で配るのだそうです。
数日前の出来事を思い出しました。田舎道をタクシーで移動中、
ちょっとした渋滞が起こっていて、事故か何かかと思っていたら
学校の前で子どもたちが飲み物を配っていました。
氷がたっぷり入っていたので遠慮して運転手さんにだけ飲んでもらいました。その時は学校のイベントなのかと思っていたのですが、合点がいきました。彼らもシーク教の教えに則って暑い日に冷たい飲み物を配っていたのですね。
どうでもいいことですが、ターバンを巻いているおじさんたちの必需品と思われるものに私は気が付きました。みんなすぐ取り出せるところに金属製の細長い棒を持っていて、時々それをターバンの中に突っ込み頭をかいていました。毎日洗髪するわけでもなく、一日中布を巻き付けていたらかゆくもなるでしょう。
子どもが巻いて(かぶって?)いるような簡易的なものから
立派なものまでいろいろあるターバン。オシャレだなぁと思うものが
たくさんあり、どんなふうに巻いているのかとっても気になりました。