広報室の林です。
現在、月刊「OISCA」の『創立者のことば』では
中野與之助翁が著された『農業の大教育』からのことばを
抜粋して紹介しています。7月号では農業、8月号では
林業、漁業について触れていたので、思わず目に留まった記事は……これ。
昭和43年(1968年)新春号と書かれた『近畿 オイスカ』新聞。
オイスカ・インターナショナル大阪支局が発行したもの。
資料整理をしていた時に出てきた貴重な新聞。
創立者の「産業開発に対する私の抱負」との記事がありました。
「各地に植林を盛んにし、山岳地帯ならびに田野の緑化を
はかることが農業開発のキメ手となる」と書いています。
オイスカが緑化に力を入れ始めたのは1980年のこと。
その10年以上前から創立者はその必要性を
訴えていたことがわかります。
また興味深いのがここ!
「山に木が生えた姿を詳細に観察すると、木は人を慕って
人の住む里の方向に枝葉を伸ばしているのである。
これは、木と人との精神的交流なのである」
木と人との精神的交流。
なんてステキなんだろうと思いました。
木が人の住む方に枝葉を伸ばしてくれなくなったら
それは木から愛想をつかされたということかもしれません。
人は自然を前にして、常に謙虚でなければいけませんね。