海岸林担当の吉田です。
10年ぶりの海外出張で、まずタイに12日間行き、
驚いたのはPM2.5の現状と山火事の深刻さです。
帰国前、あまりの咳続きに心配してくれた同僚たちが、
咳どめの薬を買ってくれました。
それから半年、北部タイ駐在員の田野井氏から、写真付きのLine。
「1か月前をピークに、大気の状態は
少しずつマシになってきたのですが、 今朝はまた逆戻り」
「(4月末で)野焼き禁止期間が明け、昨日からいたるところで再開されたせいでしょう」
「現地に駐在するまでピンとこなかった」と前に言ってました。
山火事は昔からあるとはいえ、彼が担当する現場を見て、
これは重大な災害という考えを深めました。
彼は情報を常に送ってくれます。
先月は、「高温乾燥、3か月半も雨が降らない」
「プロジェクトの村では今月中に生活用水が枯渇する」
「野焼き禁止期間が2週間延長」「気温41℃」など。
オイスカ全体でも、こういう情報はもっと発信していきたいですね。
先月に彼が送ってくれた写真や、フィリピン・北ルソンのアブラ州、
ヌエバビスカヤ州の写真や動画を、いい年して書生臭いかもしれませんが、
ほぼ毎日、誰かに見てもらいました。
各国のニュースでは、1月以降いまも、PM2.5と山火事が報道されています。
直近では、タイMOCTでは、北部タイと、隣接諸国の山火事激害化について。
タイは野焼き禁止条例がありますが、PM2.5は当然周辺国の影響大です。
中国の東方衛視では、四川省の急峻な山複数個所の山火事と、消防隊員30名の犠牲。
アジアだけではありません、先月BBCではアイルランドの貴重な自然保護区の
広大な被害を報じました。
去年10月に発表された国連「1.5℃報告書」では、2030年にはパリ協定で決められた
地球の気温は、産業革命前比1.5℃を上回る可能性があると書かれているそうです。
「前例のない規模の変化が必要」と警告されています。