2021年9月15日

【東京発】四国研修センターフィジー研修生メレさんの帰国をサポートして

  • 本部スタッフ
  • 人材育成担当の日置です。

    かつて研修生がすべて東京発着であったころと比べ、普段、直接研修生と関わることのない東京の事務所ですが、コロナの影響で昨年末から何名かが成田から帰国しています。

    令和2年度帰国予定のフィジーの研修生はコロナで帰国できなくなりました。
    島国であるフィジーでは特に防疫措置が厳しいようです。
    そのような中、オリンピックに参加したフィジーチームが帰国する便に、搭乗できるかもしれないとの情報で8月初旬に、急遽事態が動き出しました。四国研修センターのフィジー研修生メレさんのいとこが7人制ラグビーのメンバーだったのです。(ゴールドメダリストです トライも上げています)
    再入国許可などの手続きが間に合わず、その便には搭乗することはできませんでしたが、フィジーの旅行社から帰国便の提案があり、来日中に親族が亡くなり元気をなくすこともあったメレさんについて、通常に比べて航空賃も高いようでしたが、受入れの四国研修センターでは提案に従い帰国手配を進めることになりました。

    大使館経由で再入国許可を取得するとともに、2週間の隔離検疫経費がかかることがわかり、フィジー政府と協約を結んでいるオイスカとしては大使館を通じて免除のお願いを提出しました。それも含め本国政府からの回答を待ちました。予定のフライト迄時間が限られていたので、通常であれば難しいタイミングで、間に合わないかもしれないと半ばあきらめていました。もう国内線を手配しないといけないという月曜の朝に、すべてが許可になったとの連絡が入りました。貼付された文書を見ると外務省、首相府、厚生省の事務次官等の署名の入った許可を示すものでした。(私の経験からは異例の速さです)大使館のご協力のお陰でした。

    メレさんは8/18高松空港から羽田空港へ移動、東京本部へ。翌8/19朝、東京本部を出発、出国の72時間以内のPCR検査陰性が義務付けられているため、
    まずは空港でPCR検査を受け、チェックインまでひたすら待ちました。成田を飛び立ったのは21時、東京本部を出てから12時間以上が経っていました。S__2727940
    更に香港経由では約23時間の乗り継ぎ、フィジーに降り立ったのは8/21のこと。そして2週間の隔離です。
    無事隔離のホテルに入ったと連絡があり、すてきな部屋の写真が届きました。外のビーチが写っていましたが、外には出られないとのこと。最初の食事にはキャッサバがありました。今の時代はスマホがあるのでネットに接続できれば、隔離中でも日本と離れていてもつながっていられます。とても身近に感じられます。

    途中の検査結果も陰性、そして、9/4の午後「ついに家族のもとへ帰りつきました」と連絡がありました。
    その後のFacebookには家族の大歓迎の様子や、生後6か月の姪と写る写真など久しぶりの大家族との交流がまだまだ続いています。240457684_384920126330093_4361279841364748814_n
    今回は、空港への車の中や、空港での長い待ち時間にメレさんと話をする時間があり、これまで関わったフィジーにまつわる様々なことを思い出した時間でした。
    本部事務所で「アクションプラン=帰国後の活動計画」を発表して長ネギ栽培の計画を説明してくれました。そんな彼女は近い将来オイスカのスタッフになりたいと話していました。とても楽しみなことです。

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