ラバウル・エコテック研修センター 

場所
東ニューブリテン州・ラバウル
活動開始年
1987年5月
受入機関
東ニューブリテン州政府

国の発展のために青年育成を

 1986年、PNGの当時の厚生大臣から「PNGの国の将来のために青年育成にぜひ協力して欲しい」という手紙がオイスカ本部(東京)に届きました。「国の発展のために青年育成を」と世界中をあたり、「青年育成ならオイスカ」というひとつの情報を得て手紙を書いたのだといいます。これを受けてオイスカ本部は現地視察を行い、1987年に東ニューブリテン(ENB)州最大の河川であるワランゴイ川沿いに本研修センターを構えて活動を開始しました。

青年育成のみならず、受刑者への研修、「子供の森」計画実施の拠点としても活動

 研修センター内で畜産、野菜栽培、稲作、森づくりを学ぶ長期研修を行っているほか、刑務所の受刑者に対する有機農業の短期研修も行っています。また、国内各地の学校を拠点に「子供の森」計画を実施したり、ポミオなどアクセスが難しい遠方を対象とした有機農業の普及の取り組みを行ったりしています。 なお本センターは、2007年2月に、PNG政府農業畜産省(DAL)から稲作普及施設として正式に認定されました。

近況・今後の方針

 研修を修了した研修生OBが故郷へ帰ってからの雇用創出の面で、着実な成果を上げています。他国の研修センターと比較して特徴的な活動としては、刑務所での稲作指導を引き続き実施しているほか、スタッフの能力向上のために、プロジェクト管理ディプロマコースの資格取得研修を実施しています。
今後は、確立されつつある「生命の連鎖農法」を研修センター内外に普及させ、持続可能な食糧生産をリードする基地としての機能を果たしていけるように努めていきます。また、ニューギニア本島やブーゲンビル自治州など、ラバウル以外の地域への協力も積極的に推し進めていきます。