2013年8月8日

読書感想文

  • 本部スタッフ
  • 本部・広報室の林です。

    ある暑い日の午後、小学4年生の男の子がお母さんと一緒に事務所を訪ねてきました。 ちょうど外出先から戻った私は、玄関で彼らと一緒になったので用件を聞くと 「熱帯雨林のことを勉強したい」と。

    夏休みの読書感想文を書くのに推薦図書になっている 『ゾウの森とポテトチップス』を読んで熱帯雨林がなくなり、野生動物が生きていけなくなっていることを知り もっと熱帯雨林のことを調べてみたいのだと本を取り出して話してくれました。
    本を開いてみると感想や疑問点がびっしり!! その一つが「熱帯雨林の減少を食い止めるために自分たちに何ができるか」というもの。
    「何をしたらいいと思う?」と聞いてみると 本には、パーム油のプランテーションのために熱帯雨林が切り開かれている現状が書いてあるようで 「パーム油を販売したお金の一部を動物たちが住む環境をつくるためのプロジェクトに寄附すればいい」 と自分の考えを教えてくれました。
    パーム油の会社ではありませんが、オイスカのプロジェクトを支援してくださっている企業さんの取り組みを伝えると、 自分の考えが間違っていないこと、すでにそのような取り組みがあることを素直に喜んでいました。

    夏休みの読書感想文は昔から必ず出される宿題のひとつで、 読書は好きだけど感想文を書くのは苦手という友人が多くいました。 私も学校勤務時代、少しこの宿題を疑問に感じていたこともあります。 ただ、今回の小学4年生の彼のように、本を読み、自分なりの問題意識を持って深く掘り下げていくことが 読書感想文を宿題としている最大の目的なのだろうと思いました。

    暑い中、電車を乗り継いでわざわざ来てくれた彼、そして彼の「知りたい!」に「じゃオイスカに行ってみようか」と 連れてきてくれたお母さんに心から拍手を贈りたい気持ちになりました。
    実は小さな妹さんも一緒だったのですが、お兄ちゃんに「森を守るお手伝いだからね」とちゃっかり ベルマークの仕分けをお願いすると、妹さんも夢中になって仕分け作業をやってくれました。

    たくさんの子どもたちにとって学びの多い有意義な夏休みになりますように。

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