2017年11月30日

寒ければ あたたかい話 思い出そう(五七五のつもり)

  • 国内スタッフ
  •     国際協力ボランティアの芦田です。
     
     最近寒くなってきている。
        日本に来ている研修生達は、暖かい国の人達が多い。例えば、西日本研修センターに来ている研修生達の国を挙げてみると、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、フィジー、パプアニューギニア、である。日本より寒い国から来ている研修生と言ったら、モンゴルの研修生くらいだろう。
     
        私がミャンマーで研修をした時に、かつて日本で研修を受けたことがあるスタッフ達に、「日本の冬は寒かったか」と聞いた。すると、「日本の冬は寒くて、冬の時は、早く自分の国に帰りたいと思った(笑」と言った人もいれば、「日本の気候が好き。寒いのが好きで、雪も好き。だから大丈夫だった」と言った人もいた。
     
        今、西日本研修センターで、国際ボランティア研修生として研修を受けている、ベトナムの「タンさん」。彼女も、暖かい国から来たが、「寒い方が好きだ」と言っていた。周りの人達が長袖を着ている中、タンさんだけが半袖を着ていたという。
     
        暖かい国から来たからといって、必ずしも寒いのが苦手というわけではないらしい。
     
        私の出身は、北海道である。北海道出身だと言うと、「じゃあ、寒いの大丈夫だね」と言われることが多いが、そうでもない。今、東京の事務所でこのブログを書いている私は、ダウンジャケットを着て、首をマフラーとネックウォーマーでぐるぐる巻きにしている。ちなみに、今着けているネックウォーマーは、私が西日本研修センターでの研修を終えた時に、同じ部屋だったフィリピン人の女の子がくれたものだ。「北海道は、寒いから」と言って、ネックウォーマーを渡された。その時、タンさんからも、「北海道は、寒いですから」と言って長めの靴下を渡された。
     
        思い出すと、何だか、心が温かくなってきた。
     
        「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵 万智『サラダ記念日』)
     
    ではないけれど(笑 。
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