2020年4月3日

フィリピン・ネグロスの養蚕事業を支えるボイラー技術②

  • 本部スタッフ
  • 広報室倉本です。
    前回に引き続き、豊田汽缶株式会社(オイスカ賛助会員)の会長 勝田好和さんから伺ったお話をレポートします。
    勝田さんは、2013 年にフィリピン・バゴ研修センターでボイラー設備の点検・修理の際の記録を詳細にとられており、そのファイルを拝見させていただくことができました。 

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    ボイラーの各設備や部品を確認し、不備があれば修理や補修、部品交換を行います。この時、交換部品は日本製のものを持参してくださったそうです。
    作業は、現地のスタッフに作業手順のみではなく、それがどんな役割を果たすのかなども説明。一つひとつの工程をスタッフとともに実施し、日々の管理や問題があった際に対処できるよう指導してくださいました。

    また別の機会には、ボイラーの煙突が古くなっていたため、一から作成、取り付けてくださったそうです。写真から、スタッフも熱心にその様子を学び、取り組んでいるのが見て取れます。

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    常々、オイスカは各方面で、多くの方々からさまざまなご支援やご協力をいただいていることを実感するのですが、今回のお話もそのことを強く感じました。
    そして「どうしてそこまでしてくださるんだろう」と疑問に思うこともあるのですが、お話をうかがうと、みなさん自然に行動された結果として、オイスカとのつながりを長らく、あるいは濃く、続けてくださっているような印象を受けました。オイスカが日本含め、各国で長く、幅広く活動してきたからこそ得られた貴重なご縁であり、かつ、そのこと自体がオイスカが長らく活動することができる理由の一つになっているのではないかと思います。
    その先に、豊田汽缶株式会社で学ぶ実習生たちのように、縁あってオイスカにご協力して下さる方々のもとで実習した海外の青年たちが母国で活躍する将来があるということは、一スタッフとしてとても嬉しいことです。

    これまでのご縁や、これからつなげていくご縁も大事に、今後も業務にあたっていきたいと思う訪問となりました。

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