2012年12月26日

フィジーを襲ったハリケーンEVAN(エヴァン)

  • フィジースタッフ
  • オイスカ・フィジー駐在員の菅原弘誠です。

    横なぐりの雨、強風にあおられる木

    12月17日の月曜日、フィジーをハリケーンが直撃しました。今年の3月には記録的な集中豪雨で大規模な洪水が発生したフィジーですが、今回は強風の影響が強かったようです。
    17日のサイクロン上陸早々から、センターでも停電・断水となりました。特に17日の夜は、家にいても物が飛ばされ、木が折れる音が聞こえ、恐怖を感じるほどでした。停電の真っ暗闇の中だったということもあるでしょう。
    12月19日の水曜日にようやく出歩けるようになりましたが、木が倒れ、電柱が倒れ、フィジーのほとんどが停電となっていました。町の中央部はすぐに電気が復旧しましたが、センターのある場所はその回復が遅く、「電気の復旧は1月になるかもしれない」という話もありました。

     
     
     

    センター敷地内のスタッフの家に強風で倒された木が覆いかぶさる。幸い家にはダメージがなかった
    センターの看板も支柱の丸太からぽっきりと折れてしまった
    「子供の森」計画の苗床も、屋根が飛ばされ支柱が折れ、ダメージを受けた

    幸いにも、オイスカ・フィジーのスタッフはみんな元気で、水曜日からは各プロジェクトサイトの確認などの仕事を始めました。多少影響はあるものの大きな被害は今のところ確認されていませんが、これから更なる確認と対応が必要となります。
    今回、停電・断水になって改めて生活が電気に支えられていることに気がつきました。 冷蔵庫の中のものは全て駄目になり、夜は真っ暗で蝋燭の明かりだけ、料理をするにもレンジも使えず、かろうじてガスコンロだけで生活している状況でした。
    夜8時を過ぎて暗くなると寝る、朝明るくなると起きて明るいうちにできることをやる。生活に必要な水は、雨水を貯めたタンクから調達する。「これが一番エコな生活か」と思いましたが、やはり一度便利な生活を体験すると、そこから抜け出すのは難しいですね。だからこそ、電気の持続可能な作り方、持続可能な使い方、節電、真剣に考える必要があると思います。
    停電・断水での生活にくたびれた12月25日の夕方、センターに電気が戻り、私の家の水道も復旧しました。 サンタクロースからのプレゼントだ、と思い、電気が復旧した時には、これまであまり感じなかった安堵感を味わいました。 そう、このブログも、仕事の報告も、電気がないとできないんです。
    フィジーでは年末年始の休みに入りました。 もしかしたら今年最後のブログとなるかもしれません。 今年1年、ブログを読んでくださった皆さん、ありがとうございました。日本の皆さん、どうぞよい新年をお迎えください!
    (12月26日午前、この原稿作成中にまた停電となりました。。長時間ではない、ここでいつも起こる停電だと希望します)
    ビナカ!

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