2018年8月1日

フィジーの活動紹介~サンゴ礁保全 その2~

  • 本部スタッフ
  • こんにちは、国際協力ボランティアの中川春希です。

    今回は、フィジーにおけるサンゴ礁保全の活動紹介の第2回目となります。前回は、活動をはじめたきっかけとサンゴ礁に直接働きかける活動についてご紹介しました。気になる方は、こちらから読んでみてください。今回は、その後半になります。ぜひ、もう少しだけお付き合いください~!

    今回は、サンゴ礁保全活動の中でも、住民に働きかける活動に焦点をおいてご紹介したいと思います。

    ②住民に働きかける活動

    オイスカは海の中のサンゴ礁保全だけにとどまらず、漁業で生計を立てている人やコミュニティーに対してアプローチする活動も行っています。なぜなら、サンゴ礁を守るために「海洋保全地域」という漁業をしてはいけない場所を設けたためです。漁業で生計を立てている人が困らないよう、生計代替・向上を目的とし、女性を対象としたドレス・シャツなどの衣料品の縫製技術習得の研修や、ラ県にてデモファームというモデル農園を行っています。デモファームでは、自然に優しく持続可能な農業手法を地域住民に紹介し、時には、小学生と共に活動を行い、野菜を給食に使用して、子どもたちの栄養改善にもつなげています。

    また、サイクロン・ウィンストンが発生した際には、デモファームでとれた野菜を住民に配布しました。住民の中に、自分たちの手による食糧確保の重要性に対する理解が高まり、デモファームを真似した植え付けを家の近くで行う動きもあらわれました。さらに住民たちだけではなく、リゾートホテルや政府の関係機関、またオイスカの現地カウンターパートである青年スポーツ省や国立青年研修所の研修生らと協力しながら、啓発活動やワークショップなどを行うことによってサンゴ礁保全の重要性を理解してもらう活動を重ねてきました。

    長々と説明してしまいましたが、いかがだったでしょうか?私は、この活動を知り、とても面白い!オイスカらしい!と思いました。なぜなら、オイスカは持続的にサンゴ礁を保護し、環境問題の解決につなげていきたいと考えているからこそ、サンゴ礁と共存して生活している住民を巻き込みながら、活動をしているのだと思うからです。そして、オイスカから少しずつ住民主体になるようにバトンをつなげることで、現在では住民が自主的に活動を行うようになってきています。

    最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました!!
    流し読みで読んでくださった方も、ありがとうございます笑!
    オイスカのフィジーでの活動、オイスカの思いなどが少しでも伝わっていれば嬉しいです。ぜひ、これからの活動にもご期待ください。

    デモファームの様子
    デモファームの様子
    多くの人によってサンゴ礁は守られているのですね
    多くの人によってサンゴ礁は守られているのですね

     

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