2020年5月29日

みんな元気です!~フィリピン・ネグロスから~

  • 海外スタッフ
  • こんにちは、バゴ研修センターの中川です。

    新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、日本では緊急事態宣言が解除されたものの第二波に備えるなど、不安定な日々をお過ごしのことと思います。
    こちら、フィリピン・西ネグロス州では、3月中旬から5月中旬までロックダウンが続いておりましたが、5月18日より研修センターの活動が再開しました。今日は、新型コロナウイルス感染症を受けての今までの状況の変化と現在の研修センターの様子をお伝えしたいと思います。

    <状況の変化>

    新型コロナウイルス感染症がフィリピンでもニュースに取り上げるようになった頃から、一人ひとりがマスクやアルコール消毒に気を付けるようになりました。そして3月、感染拡大を防ぐため、フィリピン全土にてロックダウンの実施が発表。ロックダウン前日の3月22日、ロックダウンに備えてショッピングモールに行ったのですが、空いているのはスーパーマーケット、薬局と銀行のみ。スーパーマーケットでは、買いだめをしている人がいました。この時には既に人通りが少なくなっており、とても静かで異様な雰囲気でした。ちなみに、この日が私が最後に外出した日となりました(6月に外出できるのが楽しみです)。ロックダウンに伴い、各交通機関、企業、学校が休止状態となり、研修センターの活動もストップしました。各スタッフは家に戻り、村から特別な許可を得た少数の養蚕担当のスタッフ並びに研修生のみで蚕のお世話や農作物の栽培・管理を行いました。ロックダウン期間中は外出が制限され、年齢による外出禁止令も出されました。そして、5月中旬、西ネグロス州にてロックダウンが解除。

    <現在の状況(5月29日)>

    現在フィリピンでは、セブ、マニラにていまだ厳しい状況が続いておりますが、西ネグロス州では少しずつ規制が緩和されている状態にあります。しかし、マスクなしでの外出はできず、特にバコロド市への入場は厳しく、日曜日はロックダウンが継続している状態です。車のナンバーによっても、外出できる日と出来ない日を設ける程です(例、ナンバーが奇数で終わる車は月・水・金曜日のみしかバコロド市に入れない等)。また、同じネグロス島でも西ネグロス州と東ネグロス州との行き来は未だ難しい状態にあります。スーパーなどお店に入る際には、人数制限を実施しており、入店するまで1時間以上並ぶこともあったりと生活への支障も続いています。また、国内線は欠航が続いております。

    <現在の研修センターの様子>

    ロックダウンが解除され、5月18日から、週3日体制(スタッフ全員が出勤することを避け、半分の人数のみ出勤が義務付けられているため)で研修センターの活動が再開いたしました。養蚕事業では、27日から製糸機械を稼働。また、今回の影響を受けて、養蚕農家は外出制限のため、外に出ることができず、各家でできる蚕のお世話に集中できたため、質の良い繭の収穫が可能となるという良い影響もありました。
    稲作では、5月末に3期作目の収穫が完了。また、サツマイモやカボチャ等の野菜栽培を新しく開始・拡大ました。一方、技能実習生として訪日が決定している学生は、日本に行けることを心待ちにして待機している状態です。日本語の授業・研修の実施など、人が集まるような活動は未だ難しい状況にありますが、研修センターのスタッフはみんな元気に活動しています。

     

    現在の状況を判断し、6月より規制が再度変更されるとのことですが、日常の生活に戻るまでには長い時間がかかりそうです。今回の影響を受け、いくつか開催予定だったツアーの中止・延期が決まりました。私個人としても、昨年からスケジュールの作成や調整など準備をしていたものも多く、皆さんにお会いできるのを楽しみにしていたので、とても残念に感じています。でも、きっと参加予定だった皆さんの方がもっと残念に思っているのかな、と思うと胸が痛いです。この先どうなるのか、分からないことだらけで不安も多いですが、状況が落ち着いて、皆が元気に海外旅行に行けるようになった時、ぜひフィリピン・ネグロス島を行き先の候補地の一つに考えて下さったら嬉しいです。その時にはバゴ研修センターのスタッフ一同、皆さんを心からの笑顔でお待ちしております!!

     

    研修センターのスタッフ、みんな元気です
    研修センターのスタッフ一同、みんな元気です!

     

     

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