本部・広報室の林です。
フィリピンのミンダナオで40年以上オイスカ活動に人生を捧げてきた池田廣志氏が11月27日、永眠されました。
こんな美しい木々があふれる都内のある場所で今日、葬儀が営まれました。 福岡県で銀行に勤務していた池田さんは、オイスカの西日本研修センターでアジア太平洋地域の青年たちと出会い、アジアの発展のために貢献したいと銀行を辞めオイスカに飛び込んできた方です。
今、オイスカは各国で植林活動を行っていますが、その初期の頃の活動を支えていたのが池田さんでした。また、ミンダナオの研修センターに積極的に日本人の若者を受け入れ、その教育にあたっていました。私もオイスカ開発教育専門学校の研修で、電気も水道もない山奥の研修センターに約10ヵ月ほど滞在し、池田さんにお世話になった者の一人です。
昨日のお通夜にはそんな学生時代を経てきた何十人もの人たちが“池田先生”にお礼を伝えに来ていました。 席が足らなくなり、寒い中外にいすを並べてお座りいただきました。懐かしい人たちとの再会を果たした参列者の皆さんは「池田さんが引き合わせてくれた」と感謝の言葉を口にしていました。
本部スタッフは「あのFAXが来なくなると寂しいなぁ」と。池田さんはパソコンは使わず、メールでやり取りすることはありませんでした。どうしても必要があれば息子さん経由で。何か伝えたいことがあると手書きのFAXが事務所に送られてくるのです。お叱りの言葉や励ましの言葉が並ぶFAXがもう届かないのはどうしようもない寂しさをかきたてます。
本当にお世話になりました。 池田先生、ありがとうございました。
走り続けてきたこれまでの人生、やっとゆっくりできるのかなぁ……。
ご冥福をお祈り申し上げます。