フィジーのジョジョです。
ある日のこと。私たちは、ナビツ小学校でCFPのワークショップと植林活動を予定していました。
ナビツ小学校は、研修センターから約1時間かかる内陸部にあります。学校までは、センターの裏を流れる川の向こう側にある道路を通って行きますが、まず約10分かけてシガトカの街に行き、シガトカ橋を渡らなければなりません。それが車で出かける唯一の方法です。
学校での活動時は拡声器を持っていきます。学校には89人の生徒がおり、ネイチャーゲームをするの必要となります。しかし、この日は拡声器が車に積まれていませんでした!!車で戻る時間はありません。
私は急いで留守番のロダさんに電話し、シガトカ川を越えて拡声器を持って来ることができるかどうか聞いてみました。返事は「YES!」 川岸に立って待っていると、ロダさんと2人の研修生が拡声器を持って対岸に近づいて来るのが見えました。私は、ロダさんに大きな声で「ありがとう」と叫びました(聞こえたかな??)。
カヤックもカヌーも小舟もありません。2人の研修生は、川岸に係留してあったビリビリと呼ばれるフィジー式の竹製のいかだを取り出しました。このいかだは、川の向こう側に住んでいる国立青少年研修センター(この中にオイスカのセンターがある)のスタッフが所有するもので、毎日の通勤の手段として使っているのです。
この日は少し風が強く、スタッフ、リューク氏が待つ川岸まで2人の研修生、テイモシーとラミセセが到着するのに15分ほどかかりました。ここは、河口から5キロほど離れていますが、この時は満潮で水位は2m程度ありました。干潮には、80㎝ほどまで低くなります。
ようやく拡声器を手にした私たちは活動に向けて出発しました。
偉大なる“ビリビリ”!
感謝感謝です。
ビナカ!