オイスカ・フィジーの菅原弘誠です。
前回に続いて、トンガで頑張る研修生OBを紹介します。
彼は1985年(僕がまだ4歳!!)に中部日本研修センターで農業研修を受けた Mr.Pousima Tuuaotooa 。
帰国してすぐに日本人の奥さんと結婚され、 お父さんから受け継いだ約8エーカーの土地を活用して農業をしているとのこと。 今はキャッサバやダロ、ヤムイモといったトンガでの主食作物を作り、 これまでにはカボチャを輸出したり、ピーマンやレタスを作ってマーケットで 販売したりしてきたとのことです。
さらにその傍ら、オイスカで学んだ日本語を活用して トンガの王様が日本人の訪問者を受け入れた折、実に18回も! 通訳として対応したり、 日本のテレビ番組が取材に来た時に通訳として同行したりと、 トンガと日本のかけ橋になるべく、取り組んできたということです。
「昔の日本人は良かった。本当にたくさんのことを研修生の時に学んだ。 実は来年から子どもがラグビーで日本に留学するから、また日本に行きたい」 と語ったPousimaさんは、今はボランティアで教会の建て替え工事を手伝っているという、 ボランティア精神いっぱいの方でした。
もう1名は、2010年に中部日本研修センターで研修を受けたMr. Levisitoni Elia Mafi 、通称トニさん。彼とは東京で僕も面識があったのですが、再会すると僕の顔も覚えてくれていたようです。
現在はChanel collegeという高校でAgriculture scienceを教えているとのこと。 彼はこの学校で「子供の森」計画を開始したいという思いを持っており、 そのための調整を一緒に行いました。
「中部研修センターから帰ってきて、自分でCFPをやろうと思ったが一人だし、協力者もいなくて寂しかった。でも、今回こうやって一緒に計画を作って、校長先生や林業局などと相談して準備をしていると、具体的なイメージが湧いて勇気をもらえた。これから頑張っていきたい」と話してくれました。
そう、頑張ろうとするOBの中には、時々一人で困難に立ち向かい、落ち込むこともあります。そんな時に、オイスカのネットワークで、一人ではないと感じることが、彼らのやる気を再度引き出すために必要なのかもしれません。
引き続き、トンガでの業務をすすめていきます。 マロ!