フィジー事務所インターンの楜澤です。
私はこちらに来るまでサンゴやマングローブの植林をしたことがなかったのですが、実際に活動に参加させてもらった感想を報告させていただきます。
・サンゴの定植 現在フィジーは冬です。といっても日本の夏より少し涼しいくらいなのですが・・・ 寒いときは水が冷たいです。30分活動をしているとかなり体が冷えます。 サンゴの破片を拾い、岩にU字の釘で固定していくのですが、ゆらゆらゆれる海の中でうまく釘打ちをするのは難しいです。
手を打ったり、サンゴを打ってしまいサンゴが割れてしまったり・・・ また、引き潮の時間に活動をするのですが、少しずつ潮が戻ってくると、夢中で定植をしている最中に体が波で持っていかれそうになります。
サンゴが根付いている岩の周りには小さな魚が沢山います。 サンゴが育って沢山の魚が海岸沿いに戻ってくることを目指しています。
・マングローブ植林 苗床作りは経験していないのですが、植林だけ参加させていただきました。 1メートル間隔に印がつけられたロープを置いて1m×1m間隔で育てた苗を植えて行きます。 この金属の棒で深く穴を掘ります。重いです。石が多くあるところは特に穴掘りが重労働です。
ただ、その石を使って植えた苗を固定できるというメリットもありました。 せっかく育てて植えた苗が波にさらわれないように深く穴を掘ります。これを一回で数千本もみんなで植えるというから本当に驚きです。 村の人達も破壊(伐採)は簡単であるけれど、保全(植林)がどれくらい大変かということを身をもって体感していらっしゃいます。
しかしここで重要なのが、どれだけこの活動の趣旨を村人が理解してくれるかということのようです。 植林したマングローブやサンゴがきちんと守られていくかは村人の手にかかっているからです。
日本では公害など環境問題があった経験があるので人々の理解が深いと思いますが、フィジーではようやく最近サンゴの破壊による漁獲量の減少だとか、マングローブ伐採による海岸土壌の浸食等で環境問題を人々が実感し始めたというところだと思います。
その中で、環境保全活動の重要性を理解してもらうという事はとても難しいと思います。
スタッフの方々の挑戦は続きます。