本部・啓発普及部の林です。 先週末から7日まで、宮城県に行ってきました。
7月と10月にも視察のため、宮城県に行きましたが、そのころと比べるとだいぶ がれきが片付いてきている印象を受けました。 また、プロジェクトもどんどん形になってきていてうれしく思いました。 (育苗場が確保でき、3月には県から種の払い下げを受け、播種できます!) そして、今回、今までと一番違ったのはどこもかしこも雪で真白になっていたこと。 あたたかい地域に生まれ、育った私(静岡県浜松市出身です)にとって雪はとても めずらしいものなのです。
その、私のふるさとと宮城県の海岸林は古くからつながりがあるようです。 それは、今回壊滅的な被害を受けた海岸林の松は、もともと伊達政宗が 遠州(現在の静岡県西部)から取り寄せたクロマツだったということ。 そのような記録が残っていることは以前から聞いていましたが、今回、 名取市で大切に保護されている樹齢380年といわれる「あんどん松」を 見に行った際、そこにあった説明書きにも「遠州」の文字が見られました。 海岸にある松は、古いものでも樹齢110年ぐらいなのだそうですが、「あん どん松」は川の土手にあり、約400年も人々の生活を見守ってきたのです。 勝手に同郷の人間として親しみを感じ、ほこりにすら感じてしまいました。
遠州人の気質を表す方言に「やらまいか」というものがあります。 難しいことをごたごた言わずに、とにかくみんなで一致団結して「やろうよ!」という意味です。 遠州からはるばるやってきた松が「みんなで海岸林を再生させよう」と応援してくれている気がしました。