2013年8月6日

沖縄から高校生を連れてフィジーへ!

  • 本部スタッフ
  • ボランティアの木邑です。 フィジーとサモアに行ってきました。
    8月2日のスタッフブログ、 『沖縄から高校生がやってきました』の、 高校生たちに同行していたのは私です。(^-^、別のお仕事で…)
    現地では、大使館やJICAを訪問し、ODAのプロジェクト現場を視察したり、 青年海外協力隊の方とお話したり、学校訪問やホームステイで現地人々と交流を深めたり…。 その中で、NGOの国際協力の現場を訪れる機会となりました。

    * その日のふりかえりで、高校生が一番に言っていたことは、 「体験」から学ぶことが多い。「体験」することが大切。…と。 菅原さんからのメッセージの中で、 「自分達にできる国際協力をする。オイスカは、現地の人の目線で、現地にあるものを使い、現地の人が実際に使える技術を教える。」
    お金に限りがある中で、よい効果を出せる国際協力もあることが、高校生達にも伝わったかなぁと思います。 牛を使って畑を耕したり、枯れ草を使ってマルチの代わりにしたりというフィジーの特徴ある農業の「体験」が、 高校生たちの心に深くのこったようです。
    前日に訪問したコンポストのサイトで、現地スタッフがみんなで生ごみを小さく刻んでいた様子をみて、 農業高校の学生が「細かくする機械があるのに…」とつぶやいた一言と、オイスカでの体験を通して、 「機械をあげるのなら、規模を大きくして、コンポストの生産量を増やす」 「あげない(あげられない)のなら、現地の人が実際にできる方法を教える」 …などなど、彼らなりの国際協力の条件を考えるよい機会になりました。

    高校生たちが書いたレポートはこちらから読めます。 おきなわ国際協力人材育成事業 OIC YOUTHs 2013 下記に、いくつかピックアップしますね。

    ☆1 公益財団法人OISCAの活動を見学! そこでは「セブセブ」という歓迎の儀式を行いました。その儀式では一人一人、カバの木の根の搾り汁を水と混ぜたものを飲みました。見た目は泥水、味は若干漢方薬という感じがしました。おかわりを勧められましたが、私はしませんでした。 私は茶道部に所属しているのですが、セブセブは使用する道具を拭いて清めたり、緊張感のある雰囲気などが茶道にとてもよく似ていると思いました。
    続いて、OISCAの皆さんと一緒にピーマンの苗を植えました。彼らとは初めて会ったにも関わらず、何だか連帯感が生まれてて、 国籍に関係なく一つの事に対して懸命に努力すると、こんなに短い時間で相手との距離が縮まるものなんだなと思いました。

    ☆2 今日は、オイスカという環境に携わる施設へ行ってきました! オイスカへの行きはサトウキビ畑や緑、牛や馬などを多く見ました。オイスカ自体、緑に囲まれており自然環境そのものの場所で、農業や大工などの事柄を学ぶことの出来る研修センターです。 そこでは、遠方の村から来ている生徒さんや、近隣、または、何らかの理由での学業中退者が通っていて年齢層もバラバラでした。
    この施設は、全寮制で’規律’を徹底的に指導しています。なぜかというと、フィジーでは「うちなータイム」ならぬ「フィジータイム」が存在するからです。もちろんタイムの内容は、うちなータイムと変わりありません。社会に出るにあたって、時間厳守というのは当たり前ですが、基本中の基本をしっかり学ぶ事は私たちにも必要なことだと思います。
    オイスカに到着して最初に’セブセブ’というカバの儀式を体験しました。この儀式の目的は、村に新しい訪問者や客人を受け入れる為の儀式で’カバ’と呼ばれる一見泥水のように見えるこの飲み物は、ヤンゴナという胡椒科の植物の根を乾燥させパウダー状にすりつぶして水に溶いたものです。私がカバを実際に飲んでみての感想は、木の枝をそのまま口にした感じで舌の上に残る感じでした。美味しくは無かったです(・・;)
    その儀式を終え、オイスカの菅原さんのお話を聞きました。コーラルコーストのこと、フィジーが抱える環境問題についてたくさん学ぶことが出来ました。フィジーも沖縄に似て観光についての問題が多く、話を聞いていて親近感を感じました。
    その次に、豚小屋や研修で実際に使っている畑などを見学した後、実際に農作業をお手伝いしました。内容はピーマンの苗植えでした。最初は現地の学生さんと会話出来ませんでしたが、途中から緊張が解けて、ティマさんという18歳の学生さんとお友達になれました。 話しながら作業して、改めて思ったことは人と人との触れ合いやコミュニケーションは大事と実感しました。
    ココナッツの試飲、現地の人々との交流、この一日でフィジーに対する環境問題の見方全てが変わりました。 環境問題からの視点での国際協力もあると知って、ますます色々な事に挑戦したいと思いました。

    ☆3 今日は、OISCAに行ってきましたぁー OISCAでは、セブセブ(儀式)や施設見学、苗を植えるといった事を体験できとても楽しかったです。 セブセブで飲むカバは、見た目はお酒と思ったけど実際に飲んでみると土みたいな味がしてとてもおいしくなかったです。でも、現地の人たちが盛り上げたりして面白かったです。
    それに、施設見学や苗植えなど普通できない事が体験できて楽しかったです。苗植えをしてるときは現地の人と一緒にやったことで、ちょっとした国際協力ができて少しグローバルな人になれたかなぁーと思い、一歩前進した感じでとても嬉しかったです。
    今日は、今までの研修の中で、一番楽しく、一番国際協力について改めて意識が深まって、とても良い1日になりました。

    * 高校生たちは、研修生たちと英語でお話ししたり、ココナッツの木にのぼったり、まだまだ帰りたくなかったようです。 忙しい時期に受け入れの準備など大変だったと思いますが、菅原さん、オイスカフィジーのみなさん、ありがとうございました。 高校生たちにとって本当に貴重な体験になったと思います。きっと彼らの将来につながることと思います。
    高校生で無限大の可能性をもっているときに参加できることってすばらしいなぁと、 私が大学1年生のときにフィリピンで『30日間植林ボランティア』に参加したときのことと重なって、いろいろなことにあらためて感謝しました。

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