中部日本研修センターの森田です。
ティウロン村で村人たちの生活についていろいろと話を聞いてみました。
まずは収入のこと。
サバ州農村開発公社で働く職員が勤続年数により日本円にして4万から7万円程度。
退職時には10万円程度。小学校のガードマンや中等学校の職員として働く村人は
2万5千円程度とのこと。やはり、家族を支える立場としては、
サラリーマンが安定した月々の収入を定年まで確保できる点で望まれています。
これに対して、ゴムの専業農家の収入は、1万5千円程度と低いと言わざるを得ません。
しかし家族4人で持ち家があれば、毎月二万円程度で
ほどほどの生活ができるできるように思われます。
シンブアン村では野菜・果物を自家栽培しています。畝も作らず、肥料も薬もやらない自然栽培。また、焼き畑をした後に陸稲を植えています。この陸稲の間に、カボチャ、キュウリ、トウモロコシなどを植えています。この村に住むのはドゥスン族100世帯800人ほど。彼らが話すのはマレーシア語ではなくドゥスン語。マレーシア語はほとんど使いません。妻の母もマレーシア語はあまり上手ではありません。年齢も不確かです。戦前、日本人が来て教育が始まったというような話をしていました。家の外には、猫、犬、豚、カラバオ(水牛)、鶏が散歩をしています。それらを祭りごとの時に料理するのです。