本部・啓発普及部の萬代です。
フィリピンのネグロス島で展開している養蚕普及プロジェクトへの関心を持ってもらうため、 数年前から本部事務所で蚕の飼育体験を行っています。 今年飼育については、6月末に若手スタッフがブログで紹介してくれました。(→ペット飼育日記)
立派な繭ができ、半分は乾燥させてイベントなどでの展示用に保存、残りの半分は産卵まで観察しました。 卵はゴマよりも小さいつぶで、実はその中の一部が孵ってしまい、小さな小さな蚕たちが大量に産まれたのです! 現在その蚕をまた飼育しています。約200匹。 毎日朝晩と桑の葉をたっぷり与えています。
実は、オイスカの本部事務所がある東京都杉並区は明治時代養蚕が盛んに行われていた地域です(たいてい日本全国どこでも養蚕がおこなわれていたのですが・・・)。今でも「蚕糸の森」と名前がついた公園があったり、区立の博物館に養蚕の道具が展示されていたりしています。
そのおかげか、桑の葉を採取するのに困らないほど事務所の周辺に桑の木が植えられています。 事務所の向かいにあるヤマト運輸の集配センター周辺にもたくさん桑の木があり、先日「蚕のえさ用に桑の葉を収穫させてもらいたい」と相談に行き、許可をいただいてきました。
おいしい桑のおかげで7月18日に産まれた蚕たちはこんなに大きくなりました。 (虫が苦手!という方は見ないでください) 産まれた時の写真(右上)は繭に100匹以上がくっついていますが、今はもうずいぶん大きくなり、3匹がくっついたら繭が見えなくなってしまうくらいです。
またきれいな繭を作ってくれるか今から楽しみです。