皆さん、こんにちは。「子供の森」計画担当の諸江です。
「子供の森」計画(CFP)では、これまで活動に参加する子どもたちの代表を日本に招聘し、活動報告や学校交流などを行う子ども親善大使事業を進めてきました。残念ながら、コロナ禍でこの2年は中止となりましたが、子ども親善大使OBたちは現在もそれぞれのかたちでCFP活動に関わり、活躍してくれています。
今回は、2015年の子ども親善大使、インドネシアのファクハくんをご紹介します。東ジャワ州にあるマドゥラ島の片田舎から来た彼は、とってもピュアで、好奇心旺盛で、かわいらしい男の子でした。初めてみるものすべてが新鮮で、キラキラした目で何にでも興味を示していたのをを覚えています。
そんな彼ですが、帰国した後も自分の学校や地域でCFPの活動を頑張ってくれており、報告を受けるたび嬉しく思っていたのですが、なんとこの度オイスカ・カランガニアル研修センターの正規研修生になったという知らせをうけました。すっかり青年になったファクハくんのレポート、ご紹介します。
インドネシア東ジャワ州マドゥラ島出身のファクハです。僕は、2015年10月、中学一年生のときに子ども親善大使として日本に行きました。僕たちの活動を応援してくださっている企業を訪問したり、小学校に行って交流したり…とても刺激的で学びの多い時間だったことを覚えています。インドネシアに戻ってからは、日本で学んだこと、特に日本の人たちがどのように環境を大切にしているのかについて、学校の友達や先生に伝えました。学校では、ゴミの管理プログラムを担当することになりましたが、多くの生徒が環境に対する意識が欠けていたので、とても難しかったです。インドネシアの学生たちも、日本の学生ように、環境に対する意識を持ってほしいと感じました。
高校を卒業後、今年から農業に対する知識や経験を積むために、中部ジャワ州にあるオイスカのカランガニアル研修センターの研修プログラムに参加することにしました。地元のマドゥラ島で学校緑化に取り組んでいるCFPコーディネーターの姿にとても刺激を受けていましたし、オイスカの皆さんの後押しもあって、幸いなことに入学試験に合格することができました。
今年1月から研修が始まり、早いことにもう2か月が経とうとしています。先生方も優しく、作物の特徴や成長サイクルなどについて学ぶことができ、本当に楽しいです。周りもいい人ばかりで、よい雰囲気のなかで研修ができています。9か月間の研修が終わったら、ここで学んだすべてのことを自分が選んだ分野で活かしていきたいです。またできれば、CFPコーディネーターのお手伝いもしていきたいと思っています。オイスカには、これからもずっと、子どもたちに環境を愛する気持ちを伝える活動を続けていってほしいです。