皆さんこんにちは。
本部・海外事業部の碇谷です。
先日、現地から一時帰国中の荏原美知勝パプアニューギニア駐在代表より、お話を伺う機会がありました。
オイスカの研修センターにまだ足を運んだことがない私にとって、
駐在員の方から直接お話しが伺えるというのは本当に貴重な機会です!
まずは荏原さんが過去に出演された映像資料2本を視聴し、事前勉強。
2015年4月に放送されたテレビ東京系列の『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~』と
2019年8月に放送されたNHK Worldの『Side by side』
(過去ブログでの番組紹介はこちら↓)
◎PNGナゼそこに?荏原さん
◎NHK world おすすめ動画 ~パプア・ニューギニアでの有機農法指導~
*Side by Sideは2020年8月14日までNHK Worldオンデマンドで視聴可能です!
ぜひご覧ください! (音声は英語・荏原さんのお話は日本語+英語字幕)
「一番苦労したのは、技術的なことではなく、研修生との信頼関係」
と、映像の中で当時を振り返る荏原さん。
荏原さんが取り入れた無農薬での農業指導は、
化学肥料を使い慣れた現地の人々にとって、はじめは受け入れ難いものでした。
それでも荏原さんは決して諦めることなく、研修生たちと向き合い続けた努力が実を結び、
ラバウル・エコテック研修センターでは、1993年から農薬を使わない有機農業研修が現在も続いています。
現地の人々と関わる際に、荏原さんが大切にされていることは何ですか?と伺うと、
「初めは“何かをしてあげる側”と思い込んでしまいがちだけど、
現地の人たちに受け入れてもらわなければ活動できない。
自分自身も困ったときに現地の人たちに助けてもらった経験から、
“やってあげる”のではなく、“やる場を与えてもらっているんだ”ということを実感した。」
と、当時のエピソードを交えながらお話ししてくださいました。
まだ実際に現地で活動をしたことのない私には、
長年の経験から語られた荏原さんの“やる場を与えてもらっている”という言葉がとても心に響きました。
「国際協力とは何か」
学生時代からずっと考え続けている答えのないこの問いに、仕事を通してこれから何度も直面すると思いますが、今回荏原さんのお話しの中からいくつかヒントをもらったような気がします。
荏原さん、本当にありがとうございました!