海外事業部の長です。
9月30日から10月8日まで、各国で環境保全プロジェクトを行っている人たちを招き、
Eco-DRR研修を実施しました。海岸林再生プロジェクトをはじめ、
国内各地での自然の力を活用した防災減災の工夫を学ぶとともに、
今後のオイスカとしての活動の方向性を双方向で話し合って決めていこうという集まりでした。
今回は、5ヵ国から計9名の方々が参加し、毎夜話し合いが行われたのですが、参加者の語学力はさまざま。
日本語しかできない人(日本人)、英語のみの人、ほどほどの英語とほどほど日本語を話す人、
さらには日本人よりも日本語の表現能力が高い人(スリランカのアラハコーンさん)など。
それでも議論は進みました。また、オイスカの帰国研修生の皆さんの文化伝統?なのか、
完璧な日本語ではなかったとしても、バスの中では1分に1回は冗談が飛び出す楽しい旅となりました。
さて、私は通訳も担当していました。自分でもそれほど意識はしていなかったのですが、
話す人のタイプによって通訳の仕方や、対応が変わっていったのは面白い体験でした。
激しく熱い口調で話す海岸林再生プロジェクトの佐々木統括のお話の通訳では、
私も自然とアクションを入れて激しく熱い口調で話すことに。
日本語・英語ともにできるフィリピンのデルフィンさんは、話しの流れの中で、
日本語になったり、英語になったりします。それを受けて私も英語にしたり、
日本語にしたりするのですが、だんだんわけがわからなくなり、
デルフィンさんが話す英語を、英語に通訳していまい、英語のわからない参加者から
「長さん、今英語で話してしまってます」と指摘を受けたことも。
私自身は、久しぶりの通訳で苦戦しましたが、参加者は関連分野での確かな技術や知識を持った人々です。
加えて、学びたい、意見を言いたいという情熱の高さが、彼らの高い理解力につながったと思っています。
帰国後の彼らの活躍が楽しみです。