2017年3月3日

宮城の「養豚」技能実習生の巡回指導

  • 本部スタッフ
  • 海岸林担当の吉田です。

    宮城県北部、大崎市には、1995年(平成5)からフィリピンの「養豚」技能実習生(3年間)を
    受け入れてくださる方がいます。JR「田尻」駅から車で15分の「日向養豚」さんです。
    日向養豚HP http://www.hinatayoton.com/

    昨年11月、オイスカ中部日本研修センターで日本語研修を終え、フィリピン中部パラワン島
    からの男性研修生2名を仙台空港で出迎えました。遠くに来た不安のようなものは感じず。
    そして、1月末に続き、2月27日、月1回の巡回指導に行ってきました。
    海岸林再生プロジェクトのある仙台空港からは車で1時間あまり。

    前回の巡回では、ネアカはわかったのですが、日本語の試験が7月にあることを
    理解していなく、「意欲もなく、質問もない」と日向社長が言うほどで。

    しかし・・・

    到着するとフィリップ君がすごく大きな声で挨拶。ん?
    半袖の出迎え。なんで? 暑いの?

    仕事場を拝見。豚舎で質問してみるが、こっちはまったくの無知。
    「私、今から糞の仕事します。見ててください」(フィリップ)
    「ここに豚は何匹いますか?」(吉田) 「2,000匹です」(フィリップ)
    「子豚は可愛いですね」(吉田)「そうですね」(フィリップ)
    これだけはわかった(笑)でも、自分から説明しようとする。ん??DSC_0010

    豚舎の間を通過するトラックの助手席でロベルト君が会心の笑顔。
    また半袖。ん?
    体調を崩していないか確認するのも野暮。

    事務所で社長を交えて面談。たくさん質問してみた。
    考え考え質問する私に比べ、二人は1つ尋ねると、2つ3つ答えようとする気持ちが見えた。
    「フィリピンの豚肉は脂が多すぎる。180ペソ/kg。ここは脂が少ない。250ペソ/kg」
    「AI(人工授精)をもっと勉強したい」「フィリピンは時間守りません」
    日々の目的を持っていることがわかりました。

    「この調子でやれば日本語試験は大丈夫だ。ノート持ってきてみな!」(社長)
    2人とも、1ヵ月で覚えた単語がノート一冊にびっしり! 昨日覚えた単語も使おうとする。DSC_0016
    あのやる気のナサはどこへ行った??どうした??
    「僕も毎日ノートをチェックしてるんだ」(社長) 

    「私は豚のこと何も知りません。次に来たら私を小学生の見学者として、
     豚って何?から教えてください」(吉田)
    「日本語ができるようになるということと、仕事ができるようになることは同じだよ」
    そう言って来月の約束をして、大体1時間の巡回を終えました。
    社長さんやご家族、社員の皆さま、いつもありがとうございます。
    3月は2回会うことになるでしょう。

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