(昨日の続きです)
開場直後とお昼時を除いて、つみ木広場は満員の大盛況です。
子どもたちの年齢はゼロ歳児から中学生くらいまで。
お父さんや、お母さんはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんまで巻き込んで、
所狭しと作品作りに夢中です。
作品で多いのはタワー。でも、ある程度の高さまで積み上げるとほとんどが倒れてしまい、そのたびに「キャーッ」「ワーッ」と悲鳴が上がります。お城やローマのコロセウム風の大作を作るグループ。線路を長く敷き詰めて駅舎も作り、電車を走らせる親子もいます。中には、しばらく何を作ったら良いか悩んでいる子供をしり目に、お父さんがどんどんタワーを作り出し、その材料のつみ木を子供がかき集める姿もありました。つみ木の単純素朴さは、年齢に関係なく創作意欲をかき立てるもののようで、面白く、楽しいものです。
間もなく「まつり」が終わる午後2時45分。推進員の西湖さんから子供たちにお話をしました。
西湖さん「このつみ木は何からできていると思いますか?」
子供たち「木からできてま~す」
西湖さん「そう、木からできてます。でも木は簡単にできないよね。
苗木から育てて5年、10年たつと間が狭くなって木は育ちません。
立派な森にするためには間の木を切ったり、枝を落として
“間伐”というのをやります。でも、間伐されてしまった木は可哀そうだね。
そこで、この間伐した木をつみ木に加工して活躍できるようにしました」
子供たち「へーッ、そうなんだ!」
西湖さん「そんなつみ木が今日はみんなと遊んでくれました。終わりに『ありがとう!』
と言って感謝し、みんなで片づけを手伝ってください」
子供たち「ハーイ、ありがとう!」
こうして子供たち、お父さん、お母さんも一緒に片付けを手伝ってくれ、あっという間に帰り支度を完了しました。
「つみ木」に触れ、遊ぶことから、木や森がどのように育つか、自分たちの周りで木がどのように役立っているかなどを考え、木や森の大切さを学ぶことができれば良いですね。
『森のつみ木広場』は、これからも続け、広げる意義がありそうです。