四国研修センターの大野です。
3月上旬よりバングラデシュ研修センターを訪問しています。 乾季の終わりにあたる今の時期は、気温も湿度もあまり高くなく、 思ったよりも過ごしやすいです。現地ではセンターのスタッフを始め、 日本の各研修センターで研修を行ったOB・OGの方々と話をすることができました。 その中で、今回はオイスカ誌2011年1月号でも紹介されている、 中部日本研修センターOBのアザット氏の農場を訪問してきました!
アザット氏は1993年から約1年間、日本で農業の研修を受け、 帰国後はダッカのオイスカ研修センター、JICAバングラデシュ 事務所、政府の畜産関係機関などに勤務。現在は故郷の ナトール県で農場を経営しています。 コメ、ムギを中心として、その他ジュート、野菜、果物の栽培、 乳牛の飼育なども行い、複合的な経営をしています。 有用微生物群EMの使用にも積極的で、牛の飲み水や牛フン での堆肥づくりに利用しています。氏いわく病気の予防や臭いの 抑制に役立っているとのこと。
現在、問題となっているのは水の問題。灌漑用の水を地下から ポンプアップしているのですが、年々地下水位が下がっており、 より深くまで掘り下げないといけないとのこと。 氏の農場は村の人の雇用にも一役買っているようで、 今後も地域の農業の牽引役としての活躍が期待されます。