北部タイ環境保全プロジェクト(チェンライ)
- 場所
- チェンライ県
- 活動開始年
- 1992年
- 受入機関
- オイスカ・タイ総局
住民主体の環境保全プロジェクト
北部タイでは、森林の違法伐採、無秩序な焼畑による農地転換が原因で土壌の劣化が進み、土砂崩れや洪水などさまざまな自然災害を引き起こす原因になっています。また、山火事と焼畑による煙害は大気汚染のみならず、地域住民の健康被害にまで及んでいます。このため、オイスカではチェンライ県にて環境保全プロジェクトを行っています。
荒地となった場所で植林を行うと同時に、緑化・環境問題についての啓発活動、また対象地域の村と協力して住民グループを結成し、村人に主体的にプロジェクトに関わってもらうことで、環境保全の重要性に対する理解を深めてもらい、自分たちの手で地域の環境を守っていくという意識を持ってもらうような取り組みを行っています。
近況・今後の方針
現在では、活動地で山火事が起こった際には村人が率先して消火活動にあたるなど、徐々に環境に対する意識が高まっています。今後は植林とともに、形成された森の環境を活かす形での生計向上プロジェクト等を展開していき、持続可能な環境保全・生計向上のモデルとしてプロジェクトを進展させていく予定です。