啓発普及部の吉田です。
8月3日~5日「学校の森・子どもサミット」in岡山が開催され 引率の先生20名、児童48名、合計216名の方が来場されました。
オイスカが関わる八王子市立由木西小学校は、開会直前まで外で練習し、最も大きな声で発表したように思えました。 しかも、メモなし、マイクなし。自分の発表の意味をよく噛みしめながら、自分たちの取り組みを胸を張って発表する姿は、何度聞いても胸を打ちます。(夜、まくら投げでハシャギ過ぎて、2段ベッドの上の天井に穴をあけたけど)
3年連続参加でサミットを誘致した岡山県西粟倉小学校の発表は、「村長さんの『小さな村だけど、何か日本の役に立つ道を考えてくれ』との話を受け、授業を通してみんなで考えて“村全体を公園に” “百年の森林公園の村” を村長さんに提案し、2008年に『百年の森林構想』を村として決定してもらいました。自分たちのやっていることを信じて続けて、これからもずっと発信してゆきます」
講評とパネルディスカッションに立った文部科学省幹部からは、 「昨年と今年の発表を聞いて、1つの活動から本物の“学習”として進歩していると感じた」 というコメントがありました。
8月9日の読売新聞の社説でも「新学習指導要領案」の主題として紹介されていたのが 「アクティブラーニング」です。
主体的な学習、学習の質の向上に踏み込むのが原案の特徴。 子どもたち自らテーマを掲げ、体験し、子どもたち同士で意見を交換し、 自分たちで整理し取りまとめ、発表・発信する「アクティブラーニング」を目指す。 森林環境教育の現場に立つ森林・林業関係者も念頭に置くべき内容だと思います。
小学校の時間数は年間1,100時間。そのうち総合学習は週2時間。 教科と総合をリンクさせて質の向上を図るということは、 私たちも意識していましたが、文科省幹部はそのことも指摘していました。 西粟倉村での体験学習では、「百年の森林構想」のもと、前向きを絵にかいたような 教育委員会や教員、村の皆さんとゆっくり話す時間もありました。
「森を活用できない限りこの村の未来はない」という積極的な気持ちがあふれていました。
来年は宮城開催です。