本部・広報室の林です。 今日が最後の四国研修センターレポートです。
今日は今回の滞在で一番感動したことをご紹介します。
帰国を翌日に控えたマレーシアの技能実習生、ヒルディさんが、スタッフを手伝い野菜の出荷作業をしているのを見た時、その仕事ぶりに驚かされました。
手際良く作業しながら、次の作業のことを考え、効率のいい仕事をしていました。 彼は地元のキャベツ農家さんに住み込み、3年間農業を学んできたのだそう。 修了式にはもちろん、彼を指導してくださった受け入れ農家さんが来てくださっていて、「お父さん」と呼んでいました。
パワーポイントを使った研修の報告の中で「やっぱり!」と納得したのは、 日本で学んだことの中に「時間の使い方」という項目を入れていたこと。 修了式の中でご挨拶してくださったお父さんからは 「私たちは日本の高い農業技術を教えるというよりは、 地道に頑張る心を伝えたいと思ってやってきました。 本当に彼はよく頑張って、私たちが逆に頑張る心を教えられた」との お話があり、心が通じ合った師弟関係を築いてきたことが感じられました。
もう親子関係といってもいいのかもしれません。
ヒルディさんの研修報告はもちろんとても素晴らしかったのですが、 日本語ではうまく伝えきれない部分ももちろんありました。でもあの出荷作業を見たら、彼が3年間の実習にどのように取り組んできたのかを 誰もがすぐに理解できるのではないかと思いました。 (写真がないことが残念!)
ヒルディさんの頑張る心も、若いアジアの青年に日本人の心を伝えようと 毎年実習生を受け入れてくださっているお父さんも本当にすばらしい!
お父さん、これからもヒルディさんの後輩たちをどうぞよろしくお願いします。