2020年1月20日

人口動態予測と外国人材の受け入れについて

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  • 四国支部事務局の池田です。令和2年、今年もよろしくお願いいたします。

    オイスカの公益事業の一つに人材育成があり、四国支部では四国研修センターの事業活動に支援協力していますが、近年は技能実習生の受け入れが増えており現在16名が香川県内の農業法人等で技能を習得中で、オイスカ全体で2018年度223名の実習生を20道府県の実習実施機関で受け入れました。

    また、法人会員の中にオイスカと同じように監理団体の認可を得ている組合があり(松山と倉敷)、ベトナム・ミャンマー・中国等から600人以上の実習生を受け入れていて相談や問合せ等が増えているそうで、日本で技術を学び母国の発展に寄与する人材の育成を通じた国際協力である一方、実習生は日本の産業や経済を下支えする存在になりつつあると言えそうです。

     皆様ご承知のように、日本は少子高齢化により人口減少社会ですが世界の人口は現在77億人、国連の推計によれば2050年には97億人、2100年には109億人と予測されており、その大半は、南アジアとアフリカのサハラ以南に偏在し労働生産人口が集まる場所になると見られています。

    また、今後20年~30年間、人口増加と経済成長が続きそうな国の一つがインドネシアと見られていますが、オイスカでは2018年度にインドネシアから49名の技能実習生を受け入れました。

    なお、オイスカでは取り組んでいませんが2019年4月からは「特定技能」による外国人材の受け入れが始まり労働力不足を補うため日本独自の受け入れ態勢や共存の方法が模索されています。

    1960~70年代から労働力不足を補うために移民を受け入れてきたヨーロッパや他民族への差別があることを前提にその弊害をどれだけ減らすか如何に最小限に出来るかを議論してきたアメリカの経験から学ぶとともに、過去いろいろな国の人達が流れ着いて共通の文化を作ってきた日本の歴史と能力を日本人が認め、技能実習生をはじめとする外国人材に先ずは日本の文化や風習等に慣れてもらい、そして共に新しい日本の文化を作っていけるような環境を育めれば、外国人材の争奪戦が始まっている国際社会の中で今後も日本を選んでもらえそうと思った一年の始まりです。

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