四国支部事務局の池田です。
2月16日(土)、第6回木育サミットin徳島が、あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)で開催され、本部の長野純子国内環境事業担当課長が、事例発表‐協働の力でつなぐ「森と都市の暮らし」‐を行いました。
2014年から認定NPO法人芸術と遊び創造協会(多田千尋東京おもちゃ美術館館長)等の主催により、これまで東京(4回)と長野県(1回)で開催されてきましたが、西日本地区初しかも自治体(徳島県)との共催も初めてとのことで、沖縄県ほか日本各地から子育て支援団体など保育・教育関係者や林業、行政・自治体首長が参加されており、初参加の私でも木育活動が着実に広がっていることを実感しました。
この「木育」という言葉ですが、2004年に北海道で生まれた言葉で、木を子育てに取り入れることによって、子どもの心を豊かに育もうという活動で、2006年には「森林・林業基本計画」の中で閣議決定され、これを受けて林野庁では木育を推進するための委員会設置や指導者養成を進めてきたそうです。
オイスカは、海外においては植林活動や「子供の森」計画を通じて緑化・環境教育活動を行っていますが、日本においては手入れがされず不健康な木が多くなっている森の現状を知ってもらう啓発活動や森林整備活動等に企業や団体と協働で取り組んでいます。
その活動の一つが、「森のつみ木広場」や「赤ちゃん木育広場」で、一年間に120回ほど各地で開催(四国では約10回)しています。
今回のサミットには共催者の徳島県からは飯泉嘉門知事が出席、また林野庁からは牧元幸司長官が出席され、「地域材を活用した木育や木づかい運動等が拡大することにより、地域の木材を積極的に使っていく機運が高まり、先人たちが守ってきた豊かな森林を次世代へ継承されることを期待したい」など基調講演を行われました。
更にクロージングセレモニーでは、日本国内の森林が抱える課題解決に立ち向かい国際社会においても責任を果たすべく、とくしま木育共同宣言が発表され、関係者の熱意と期待を感じました。
「山の人にとっても都会の人にとっても「森は宝もの」と言える社会にしたい。」
長野課長の発言のように、四国でも コツコツ取組んでいきたいと思います 。
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