西日本研修センターで学ぶ多くの研修生たち。
彼らは母国へ帰ってからも、その教えを胸にさまざまな分野で活躍しています。
ここでは、そんな西日本研修センターOB・OGの帰国後の様子を紹介します。
※2020年9月10日 更新
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名前(研修期間)
カンボジア
ワンナ(2008年4月~2009年3月)new
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
帰国後、自らが調整員となり、「子供の森」計画の活動をカンボジアでスタート。毎年ほかのOBと共に活動を継続している。2017年より農業プロジェクトを地元コンポンチャンで開始 。現在は、土木の関係で生コンの販売事業を展開。
フィジー
ゼルア(2009年4月~2010年7月)
■農業指導コース
2度の訪日研修を経て、オイスカ・フィジー研修センターのスタッフとして農業研修を担当。技術指導にとどまらず、よりよい人材のあり方を模索し、カウンターパートである青年スポーツ省と連携しながら研修プログラムを作り上げている。
インドネシア
ハリッド(2002年2月~2003年4月)
■農業指導コース
1996年に西日本研修センターで学び、帰国後はスカブミ研修センターで活躍。2年後には農場長と副所長となるも、2002年にさらなるスキルアップを目指し、2度の訪日研修を果たす。現在は同センターの所長として農業研修をはじめ、センターを拠点として行うさまざまな活動を統括している。
インタン(2017年4月~2019年3月)new
■家政コース
帰国後、女性生活改善部門のスタッフとして、スカブミセンターにて勤務。主に研修生やスタッフに提供する軽食(1日2回)および外部から注文を受けたお菓子等の製造を担当。2020年7月初めにセンターを退職し、実家のある西ジャワ州マジャレンカ県に帰郷。現在は両親の所有する農場でトウガラシやトウモロコシ、パパイヤ、バナナなどの生産を手伝っている。お金を貯めて農産物や加工品(食べ物や飲み物)を販売するお店を持つことが夢。
シティ(2018年4月~2019年3月)new
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
帰国後より現在までスカブミセンターのスタッフとして勤務。センター直売所の管理・運営に従事する傍ら、第38期正規研修生(2019年6月〜2020年4月)の担当スタッフとして研修生30名の世話役を務めた。直売所では、センターで生産した農産物のほか、近隣の女性グループが生産した加工食品や国内各地に所在するオイスカ緑化プロジェクトなどに属する住民グループが生産した各種製品も取り扱っている。
エエル(2018年4月~2019年3月)new
■農業一般
帰国後、2020年4月末までスカブミセンターのスタッフとして、主にスカブミ県におけるCFP活動の推進に従事。センターを退職後はチアンジュール県の実家に戻り、家業の売店の店番などをしていたが、7月中旬、ボゴール県内のレストランに就職、現在、調理補助として働いている。
マレーシア
クリス(2015年4月~2016年3月)
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
故郷で家族と共にキノコや野菜の栽培、稲作、魚の養殖と幅広い分野で経営を行う。
特にキノコの栽培は訪日前から手掛けていた事業で、日本でも帰国後を見据えた専門的な研修を受けたほか、福岡県でキノコ栽培を行う会員に依頼し、マレーシアで指導を仰いだこともあり、今後も栽培規模、販路を拡大していきたいと意欲的。また、果樹や花卉類の試験栽培も積極的に行い、テノムセンターの研修生の視察を受け入れるなど、オイスカの人材育成にも貢献。
モンゴル
ザグダ(2016年4月~2017年3月)
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
モンゴル南部の中国に隣接するウムヌゴビ県で、同県が管轄する農業研究所の責任者を任されているザグダ。
乾燥と寒冷に対応する、ビニールハウスを使った野菜の栽培を行い、その品目はイチゴやスイカ、メロン、トマトなど多岐にわたる。また、日本で学んだシイタケの菌床栽培の研究も継続中で、今後、菌の培養から菌床の製造、販売まで手掛け、中国の市場に販路を広げたいと意気込んでいる。今年の5月には、中国・内モンゴル自治区におけるオイスカ活動視察する研修に参加(写真)、今後も研鑽を積んでいく。
ヒシゲ(2010年4月~2011年3月)
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
銅鉱山が所有する保養キャンプでの農業部門の管理責任者として勤務。日本で学んだイチゴ栽培の技術で、モンゴルでは非常にめずらしいイチゴの生産に取り組んでいる。また、現在はブドウやミカンなどの果樹栽培にもチャレンジしている。
オチョ(2008年4月~2009年3月)
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
モンゴル科学アカデミー植物研究所研究員として花の研究に従事しており、特に芍薬の栽培に注力。オイスカ・モンゴルのプロジェクトにおいても、生物多様性の保全から固有種の芍薬の栽培に取り組んでおり、オチョが中心となって成果を上げている。
ミャンマー
ニーニーソー(2001年1月~2001年12月)
■農業一般コース
来日前は、ミャンマーにおけるオイスカのカウンターパートである農業畜産灌漑省の職員として政府とオイスカの調整業務を担当。西日本研修センターでの研修を経て帰国後は、ミャンマー農村開発研修センターで国連世界食糧計画との協働事業を担当するほか、日本人駐在員の通訳なども務め(写真右)、現在に至る。新たにセンターに入ってくる後進の指導にもあたっている。
スス(2008年4月~2009年3月)new
■環境保全型有機農業指導者育成コース(MUFG)
ミャンマー北部のピンウーリン(高冷地)という地域で農業普及員として有機農業の普及、栽培指導を長年にわたり実施している。指導をしている農家は20件を超え、堆肥、有機質発酵肥料の使用方法から野菜の栽培管理について、常に現地を周りながら指導を行っている。また、農業普及員を対象に有機農業の講習会も行っている。
パプアニューギニア
ゲスリー(1992年1月~1993年3月)
■農業一般コース
日本から帰ってから約20年間、オイスカ・ラバウル研修センターでスタッフとして有機農業の指導や「子供の森」計画の普及に尽力。その間、短期の林業研修などでも再来日を何度か果たし、さまざまな見聞を深める中で、国政への思いを強め、2012年に国会議員に立候補するも惜しくも落選。現在は州政府の植林プロジェクト責任者として、環境保全に貢献している。
フィリピン
ジョジョ(2000年1月~2000年12月)
■国際ボランティア
1993年には四国研修センターで家政科研修生として、調理などを勉強。再来日してスタッフ育成コースともいえる国際ボランティア研修を受け、帰国後は、自身の出身地にあるダバオ研修センターで「子供の森」計画を担当。中部日本研修センターのスタッフを経て、2010年よりオイスカ・フィジーの駐在員となり、現在も、大柄なフィジー人男性スタッフも顔負けのパワーで活躍中。
チベット
プンゾ(2016年4月~2017年3月)
■環境保全型有機農業指導者育成コース(農業一般)
帰国後は、日本で学んだ有機農業の知識を活かし、南インドのチベット人居住区での指導員として活動。
その後、チベット人居住区の中心であるダラムサラに移動し、Kyoryug(チベットの言葉で環境を意味する)というヒマラヤ地域の環境保全に広く取り組むチベットのNGO職員に。現在は環境部門長として、ネパールやブータン、インドなどで若い僧侶や尼僧らを対象に、基本的な環境科学について講義を行うほか、彼らと共に植林や有機農業に取り組むなど、日本での学びを活かした活動を展開している。
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