2013年8月末から約3ヵ月にわたり、愛知県の鳥谷部冨貴子さんがマレーシア・サバ州に赴き日本語指導ボランティアとして活動しました。これは同州におけるオイスカのカウンターパートである、サバ農村開発公社(KPD)からの要請に応えたもので、KPD/オイスカ研修センターでの日本語授業のほか、日本の文化や習慣についても講義が行われました。主に州内から集まった53名の青年たちは、当初慣れない日本語に四苦八苦していましたが、意欲と興味を持って授業に臨み、休み時間や休日にも進んでテキストを開いて予習・復習に取り組む一生懸命な姿が見られるようになりました。
同センターでは研修カリキュラムに日本語が組み込まれ、研修生OBたちが指導に当たていますが、特に訪日を控えた研修生に対しては、より高いレベルでの指導をしたいとの意向がありました。鳥谷部さんの滞在中、訪日研修の推薦を受けた研修生らは、日曜日を除き毎日3時間の授業を受け、箸を使った食事の仕方なども実践で学び、しっかりとした基礎を身に付けることができました。現在、このうちの3名が14年度の訪日研修生として選抜され、鳥谷部さんの帰国後も自主学習に励み、日本での研修への期待に胸を膨らませています。