2015年11月、オイスカ・パラオ総局初代会長で前駐日パラオ共和国大使のミノル・F・X・ウエキ氏と
子息が来日、西日本研修センター(以下、センター)を訪れました。
現在ウエキ氏は子息と共にパラオで観光業を営んでおり、縁のある佐賀県の伊万里を訪問の折、
福岡県にあるセンターにも足を運んだものです。
1981年5月、オイスカはパラオに初の農業開発技術員3名を派遣。センターの田代和夫参事はその一人で、ウエキ氏の来福により20数年ぶりの再会を果たし、研修生たちの現在の様子や、同国の青年育成にかけた熱い思いなど懐かしく振り返りました。パラオ研修センター設立に深く携わった会員4名も来所し、「パラオには小さな美しい島が数多くあり『持って帰れるものならどうぞ差し上げる』といわれ、現地の人々と笑い合った」など、当時の思い出話を披露しました。
オイスカ・インドネシアからは12月、スタルト事務局長と事務局のスワント氏が同国の技能実習生巡回指導のため来日、各地を訪れました。沖縄県では農業技術の習得に励む94名の実習生のうちインドネシア人は58名と最も多く、両氏は受け入れ先を訪問し取り組みの様子や状況などを確認しました。
スワント氏は23年前に琉球大学に留学、中須賀常雄元農学部教授の下でマングローブの研究に当たり、帰国後は植林活動に着手し成果を上げてきました。氏が沖縄に滞在中であることを知った中須賀氏から連絡があり、こちらも久しぶりの再会となりました。教え子が社会に貢献している姿にふれ、中須賀氏は感動の面持ちで次の訪問地へ向かうその後ろ姿を見送っていました。